サーバーからToRスイッチまでのネットワークに新しい通信規格策定へ:25Gigabit Ethernet Consortium発足
米グーグルやマイクロソフト、ネットワーク機器ベンダーが25/50Gbpsイーサネットのための標準仕様策定を目指す業界団体を発足。10/40Gbpsイーサネットの2.5倍の性能を見込む。
米グーグルやマイクロソフトなどの大手が参加して2014年7月1日、25/50Gbpsイーサネットのための標準仕様策定を目指す業界団体「25Gigabit Ethernet Consortium」を発足させた。
コンソシアムにはグーグルやマイクロソフトの他、アリスタネットワークス、ブロードコム、メラノックステクノロジーズなどのクラウドネットワーク機器ベンダー大手が参加。25/50Gbpsイーサネットリンクプロトコルでデータセンターネットワークを運営するための最適化された規格の策定を目指す。
次世代のクラウドインフラではワークロードの容量が現在の10/40Gbpsイーサネットリンクを超すことを見越して、コスト効率の高いスケーリングが実現できるようにする。
新しい仕様では性能の向上や、サーバーNIC/ToR(Top-of-Rack)スイッチの間のGbps当たり接続コスト削減を目標として、シングルレーンの25Gbpsイーサネットリンクプロトコルと、デュアルレーンの50Gbpsイーサネットリンクプロトコルを策定する。
ラックエンドポイントとスイッチを結ぶ物理レーンやtwinax銅線当たりの性能は、現在の10/40Gbpsイーサネットリンクに比べて2.5倍の向上を見込む。25/50Gbpsイーサネットの導入により、大規模データセンターを運営するマイクロソフトのような企業は、設備投資や運用管理といった経費の削減が期待できるとしている。
新しい仕様はコンソシアムに加わるベンダーなどに無償提供し、半導体メーカーやネットワーク機器メーカーの参加を通じて今後1〜1年半をめどに、25/50Gbpsイーサネット対応の実現を目指す。
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