Open Compute Project、スイッチ仕様を間もなく承認
「Open Compute Project」のスイッチ仕様がまもなく公開される見込みだ。米フェイスブックは既にブロードコムのスイッチを本番環境で導入しているという。複数の海外メディアが伝えた。
データセンター業界ニュースサイトの米Data Center Knowledge(DCK)は2014年7月3日、米ブロードコムとメラノックスが「Open Compute Project」(OCP)に提出した2種類のスイッチ仕様が、間もなくOCPの正式仕様として承認される見通しだと伝えた。
OCPはデータセンターなどの設備仕様をオープンソース化する目的で米フェイスブックが2011年に発足させ、2013年にはオープンソースのネットワークスイッチ設計を目指す新プロジェクトが始動していた。
DCKがフェイスブックのネットワークエンジニアリング担当ディレクター、ナジャム・アハマド氏の話として伝えたところでは、フェイスブックは既にブロードコムのOCP仕様スイッチをデータセンターの本番環境に導入済みだという。
OCPスイッチでは、さまざまなメーカーのネットワーク機器を導入し、フェイスブック社内で開発したネットワーク管理ソフトウェアで利用することが可能になる。これによってシステム全体を同社のアプリケーション用に最適化し、メーカー間の競争を通じて有利な価格を引き出すこともできると見込む。同社は既に、サーバとストレージアレイについてはOCPのオープンソース設計を採用した独自のシステムを導入していた。
また、アイルランドのITニュースサイトSiliconrepublicによれば、フェイスブックのプログラムマネジャー、ジョン・ケネビー氏はダブリンで開かれたSoftware-Defined Network(SDN)技術に関する会合でOCPの成果を紹介。「OCPはOpen Networking Foundationと組み、OpenFlowとSDNに対応したネットワークスイッチの設計を進めてきた。フェイスブックが2週間ほど前に発表した『Wedge Switch』は、あと数カ月でオープンソース化される。これはネットワーク分野への進出の第1歩となる」と語った。
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