多様なデータから“価値”を引き出す先鋭ビッグデータソリューションの全容:「企業の現実にマッチした仕組み」のために(1/5 ページ)
ビッグデータから真に役立つビジネス価値を引き出すためには、企業の基幹データや大量の非定型データといった多様なデータを容易に組み合わせて分析できる環境が必要だ。そして好機を逃さぬよう、分析結果はスピーディに得られなくてはならない──こうしたコンセプトの下、企業のビッグデータ活用をトータルに支援すべく設計されているのが、オラクルのビッグデータソリューションである。[ビッグデータ][Engineered System]
Hadoopだけでは不十分。多様なデータを組み合わせて分析することから本当のビジネス価値が生まれる
「今日、企業の内外では日々、膨大な量のデータが発生していますが、有効に活用できているデータの割合はせいぜい2割程度だといわれています。このギャップを一刻も早く埋め、より多くの企業に、より多くのデータを活用していただきたい。今、私たちがビッグテータソリューションの提供に力を入れている背景には、そうした強い思いがあります」──こう語るのは、日本オラクルでビジネスアナリティクス製品の企画を担当する大橋雅人氏(日本オラクル データベース事業統括 製品戦略統括本部 プロダクトマーケティング本部 Cloud & Big Data推進部 担当マネジャー)だ。
周知の通り、近年の情報技術の進歩/発展により、多くの企業の目前にはビッグデータの活用で利を得るチャンスが広がっている。言い換えれば、適切な技術を、的確に使いさえすれば、多様かつ大量のデータを分析/活用してビジネス上の利益につなげられる可能性があるということだ。しかしながら、多くの企業の現状を見渡してみると、利用する技術や、その使い方に偏りが見られ、「それがビッグデータ活用の進展を阻んでいる」と大橋氏は指摘する。
「中には、Hadoopさえ導入すれば、ビッグデータ活用のためのIT基盤が整うと考える向きもあるようです。しかし、ビッグデータの活用は、単一の技術によって成し得るほど簡単なものではありません。さまざまな技術とデータを適材適所で組み合わせて、それぞれの長所を最大限に引き出しながら使うことが不可欠なのです」(大橋氏)
確かに、ビッグデータの活用では、多様なタイプ(構造)のデータを分析対象にしながら、データに潜在する(自社にとっての)ビジネス価値をいかに早く引き出し、迅速にアクションにつなげるかが鍵となる。この目的を果たすには、データベースに格納された整形済みのデータ(構造化データ)、あるいはテキストやログなどの整形化されていないデータ(準構造化/非構造化データ)のいずれか一方を対象にした分析基盤を整えるだけでは不十分だ。
また、たとえ構造化データと準構造化/非構造化データの分析基盤を整えたとしても、それぞれが孤立した状態にあれば、異なる構造のデータの間に存在する重要な関係性に気付くことはなく、データの各所に潜むビジネス価値に光が当たる可能性も低くなる。そこで今、求められているのが、社内外で日々生まれる大量かつ多種多様なデータを組み合わせて分析し、そこからビジネス上の価値ある情報を引き出すことのできるデータ分析プラットフォームである。
「ビッグデータに対する観点として、データの『Volume(量)』『Variety(多様性)』『Velocity(発生頻度)』がしばしば話題に上りますが、オラクルはもう1つのVとして『Value(価値)』を強く意識しています。つまり、ビッグデータ活用の最大の意義は膨大なデータからビジネス価値を引き出すことであり、そのための最適なプラットフォームを提供することが、ビッグデータ活用における私たちの最重要のミッションだということです」(大橋氏)
こうした考え方の下に提供されているオラクルのビッグデータソリューションは、あらゆるタイプのデータから“価値”を引き出すための技術/ノウハウの集合体だといえる。統一的なアーキテクチャの下で、さまざまなタイプのデータを包括的に扱い、管理/分析して、ビッグデータから競争優位性につながる情報を引き出すための環境が用意されているのだ。
また、価値を引き出す“スピード”――すなわちビッグデータ分析のパフォーマンスを最大化することに力を入れている点も大きな特色である。
「企業を取り巻くビジネス環境や市場および消費者のニーズは絶えず変化していますが、そうした状況では、“データの鮮度”も重要になります。最新のデータを速やかに取り込んで分析し、具体的なアクションにつなげられなければ、データから経営/ビジネスに役立つ情報を引き出すことも、それによって利益を得ることも、実質的に不可能だからです。そのため、オラクルのビッグデータソリューションは、“超高速なデータ分析”を可能にするプラットフォームとしても設計されているのです」(大橋氏)
これらのソリューションを使うことで、多種多様なソースで生じる多岐にわたるデータの「ストリーム」を「取得」、「体系化」し、迅速に「分析」して、経営/ビジネス上の「決定(意思決定)」に役立てるという効率的なビッグデータ活用プロセスを確立できるのだ。
しかも、オラクルのビッグデータソリューションを構成する技術/製品は、全て業界標準のオープンなテクノロジと、基幹データベースの分野で圧倒的なシェア/実績を持つ技術/ノウハウをベースにしている。そのため、過去から将来にわたるユーザーの投資やデータ資産の継承/保護が約束される他、実績に裏打ちされた信頼感や安心感もある。企業の基幹データの多くがOracle Databaseで管理されていることを考えれば、オラクルのビッグデータソリューションは「企業の現実にマッチした仕組み」(大橋氏)だといえる。
提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年8月27日
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