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正式サービス開始のAzure RemoteApp、フル日本語環境のための“勘所”Microsoft Azure最新機能フォローアップ(4)(4/5 ページ)

「Microsoft Azure RemoteApp」が、2014年12月12日に正式版となりました。Azure RemoteAppは、クラウドからWindowsアプリケーションをさまざまなプラットフォームに対して提供するサービスです。本記事は、Azure RemoteAppのサービス内容やテクノロジ、日本語環境への対応に関する試用レポートです。

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[ステップ5]カスタムテンプレートからコレクションを作成する

 カスタムテンプレートイメージのアップロードが完了したら、「REMOTEAPP」ページの「RemoteAppコレクションの作成」をクリックして、RemoteAppコレクションを作成します。

 カスタムテンプレートイメージをアップロードしたリージョンを選択すると、テンプレートイメージのリストに「マイイメージ」としてアップロードしたカスタムテンプレートイメージが表示されるので、これを選択します。後は、スケールプランとして「BASIC」または「STANDARD」を選択し、名前を指定してRemoteAppコレクションを作成します(画面17)。

画面17
画面17 簡易作成を使用して、カスタムテンプレートイメージからRemoteAppコレクションを作成する

 なお、RemoteAppコレクションの作成が完了するまでには、1時間ほどかかります(画面18)。その間に、クライアントPCやデバイスから以下のサイトにアクセスし、プラットフォームに合わせてクライアントアプリをダウンロードしてインストールしてください。すでに、テストドライブでクライアントアプリをインストールしてある場合は不要です。

画面18
画面18 RemoteAppコレクションの作成が完了するまでには1時間ほどかかる。その間にクライアント側のアプリを準備しておこう

[ステップ6]アプリケーションを発行する

 RemoteAppコレクションの作成が完了し、アクティブな状態になったら、「REMOTEAPP」の「発行しています」ページに切り替えて、ユーザーに提供するアプリケーションを構成します。カスタムテンプレートイメージからRemoteAppコレクションを作成した場合は、何もアプリケーションは公開されていない状態です。

 メニューバーの「発行」から「[スタート]メニューのプログラムの発行」を選択すると、RDセッションホストのスタートメニュー(スタート画面のアプリの一覧)からアプリケーションを選択して、簡単に公開できます(画面19)。「発行」から「パスを使用したプログラムの発行」を選択すれば、任意のパスを指定してアプリケーションを公開できます。例えば、Internet Explorer 11を公開するには、「C:\Program Files\Internet Explorer\iexplore.exe」のパスを指定します。

画面19
画面19 スタートメニューの項目から選択するか、パスを直接指定してアプリケーションを公開する

[ステップ7]ユーザーアクセスを許可する

 次に、RemoteAppコレクションで公開設定したアプリケーションに対するユーザーアクセスを許可します。Microsoft Azureのサブスクリプションに関連付けられたMicrosoftアカウントには、既定でアクセス許可が与えられます。

 クラウド展開の場合はさらに、Microsoft Azureのサブスクリプションに関連付けられたAzure Active DirectoryのユーザーIDを追加して、RemoteAppコレクションへのアクセスを許可できます(画面20)。

画面20
画面20 Azure Active DirectoryのユーザーIDに対して、RemoteAppコレクションへのアクセスを許可する

[ステップ8]クライアントからアプリケーションを実行する

 以上の設定により、Azure RemoteAppのクライアントからMicrosoft AzureサブスクリプションのMicrosoftアカウントまたはAzure Active DirectoryのIDでサインインすると、RemoteAppコレクションで公開されたアプリケーションの一覧が表示されるようになります(画面21)。

画面21
画面21 Azure RemoteAppで日本語版アプリケーションを実行できた

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