IoT時代はイグノーベル賞デバイス、弁当箱、妖怪、ナデラブル、食べラブルがネットとつながる:「おばかIoTシンポジウム」リポート(3/4 ページ)
おばかアプリとIoTが出会った夢のシンポジウムの模様をリポート。IoTの先駆者たちが3Dプリンター、Raspberry Pi、Arduino、LeapMotion、Bluetooth Low Energy、クラウド、機械学習やさまざまなセンサーなど最高の技術を無駄使いし、おばかな用法を語り合った。
女子が“なでる”モーションデータを記録し専用「ナデラブルデバイス」で再生
JAZUGのがりっちさんは、「なで充ヘッドホン vNext」なる、彼女さながらに、頭をなでてくれる5本の細い可動アームを備えたヘッドデバイスを開発。なでる指の動きをLeapMotionでトラッキング(記録)させて「.nade」ファイルとしてクラウドに保存し、その記録された“なでる動き”のデータをヘッドデバイスで再生することができる。
がりっちさんはかわいい女子に指の動きをトラッキングさせてもらい、彼女独自のなで方でなでてもらうことにも成功している。
さらに、遠隔地でもリアルタイムになでられるように「Azure Service Bus」を使い改良。「遠距離恋愛のコミュニケーションに役立てたい」と語った。
がりっちさんのプレゼン資料は、下記から参照できる。
「ゴキブリホ○ホイ」的デバイスでゴキブリの出現数を機械学習し出現確率を予測分析
谷口慈行さんは、「次世代型ゴキブリホ○ホイWatch-Roach」で参戦。「ゴキブリホ○ホイ」的なデバイスをクラウドとつなげて見えないゴキブリを可視化するシステムを目指したという。
「Watch-Roach」は、「ゴキブリホ○ホイ」的デバイスでゴキブリの出現地と出現数を記録しクラウドにデータとして保存。
地域ごとの温度や湿度と併せて機械学習をさせて、ゴキブリの未来の出現確率を地域ごとに予測し、通知してくれる。
谷口さんのプレゼン資料は、下記から参照できる。
「うまい棒」でトロンボーンの演奏ができる「食べラブル」楽器
「ウマイダーQ」チームの吉田貴寿さん、竹澤ひさみさんは、うまい棒をトロンボーンにして演奏できる「うまいボーン」を披露した。ヤマハが協力した楽器開発ハッカソン「play-a-thon」で出会った彼らは、そのハッカソンで「うまい棒」+「トロンボーン」の「うまいボーン」を開発。
「うまいボーン」は「うまい棒」をかじってその長さだけチューニングができる楽器。「ウマイダーコア」という本体のデバイスに「うまい棒」を2本つなげてスライドさせると、トロンボーンのように音階を付けて演奏ができる楽器の開発に成功した。
三軸加速度センサーで揺れる動きを取得してビブラートに応用し、距離センサーを用いて2本の「うまい棒」との距離で音の高さを表現している。さらに、konashiとBluetooth Low Energyで専用スマホアプリと通信し、そこから音声を外部出力できる。
「ウマイダーQ」チームのプレゼン資料は、下記から参照できる。
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