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IoT時代はイグノーベル賞デバイス、弁当箱、妖怪、ナデラブル、食べラブルがネットとつながる「おばかIoTシンポジウム」リポート(4/4 ページ)

おばかアプリとIoTが出会った夢のシンポジウムの模様をリポート。IoTの先駆者たちが3Dプリンター、Raspberry Pi、Arduino、LeapMotion、Bluetooth Low Energy、クラウド、機械学習やさまざまなセンサーなど最高の技術を無駄使いし、おばかな用法を語り合った。

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IoTは楽しいけど、ネットがどこまでつながるか分かってる?

 一応「シンポジウム」ということで最後のセッションは、まじめなものになった。登壇したのは、クラウド利用促進機構の松本直人さん。IoTの“もの”がつながるインフラの現状を本気で調査した結果を発表した。


松本さん「モノがインターネットにつながると楽しい!」

 松本さんが調査したのは、GPSロガーをバイクに載せて東京から軽井沢辺りまで移動し、どこまで接続性を保てるか、IPアドレスがどのようなタイミングで切り替わるかというもの。移動には7〜8時間かかり、パーキングエリアなどで止まるたびに、つながっているかどうか、アドレスが変わっているかいないかを確認。松本さんは「3G/4G回線でつながってはいるが、基地局の切り替えで、コロコロとIPv4/IPv6アドレスが変わっていくので、IoTのインフラに固定IPアドレスを使うのは得策ではない」と調査結果を発表した。


調査した範囲の地図。赤い線は移動のざっくりとした軌跡。直線ではなく、くねくねしながら移動したということを表している

 また、「山に挟まれた谷のところでは、電波が届かないので注意してほしい」ということも目で見えるように表した。


道路は点線の部分。赤い点線は谷地でIPアドレスが0.0.0.0になってしまっていているのを表している。青い点線ではIPアドレスが振られている

 松本さんがもう一つ発表した調査は、「モノのログデータはどこまで細かく取れるか」というもの。


宅配業者によってモノが届く様子をGPSロガーで取ってみた様子。青い線がGPSロガーの軌跡。白い線で囲んだところは拡大図

 松本さんのプレゼン資料は、下記から参照できる。

今後のITはIoTが主役になっていく

 発表の最後に、コメンテーターの太田さんは、おばかな発想を通して、モノとモノがつながることの可能性と夢が広がったと感想を述べ、登壇者をたたえ、最後に次のように締めくくった。「モノとモノがインターネットでつながることで、人間と人間がつながっていきます。今後のITはIoTが主役になっていくので、おばかなIoTでも、まじめなIoTでも、まずは試してみてはいかがでしょうか」

 「おばかIoTシンポジウム」の講演の模様は、スクリーンのキャプチャと音声のみだが、下記からも確認できるので、ぜひ参照してほしい。

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