特集
全ての開発者が押さえておくべきマイクロソフトの最新技術動向:特集:Build 2015(3/5 ページ)
2015年夏に予定されているWindows 10/Visual Studio 2015のリリースとともに、マイクロソフトはどこに向かうのか。その最新動向をキャッチアップしよう!
クラウド開発
クロスプラットフォームWebアプリ開発
Build 2015では、前述したようにLinux/Mac OS X向けASP.NET 5の早期プレビューが提供された。また、従来から提供されている技術だが、マイクロソフトのクラウドサービスAzureではLinuxも利用できるし、WebアプリのデプロイにはDockerやPowerShell DSCなども使える(次の画像)。
なお、ASP.NET 5やDevOpsなどに関するセッションがde:code 2015で予定されている。
リリースマネージメントに使えるツール
Build 2015のセッション3-649「Cross-Platform Continuous Delivery with Release Management to Embrace DevOps」の資料より。
ASP.NET 5で開発したWebアプリをWindows/Linuxへ好きなツールを使ってデプロイできる。
Azureの新サービス
クラウド開発に利用できるサービスとしては、マイクロソフトのクラウドサービスAzureに三つの新しいデータベースサービスが追加されると発表された(次の画像)。
- Azure SQL Database elastic database: 堅牢なエンタープライズアプリをサポートする「database-as-a-service」(プレビュー版を提供開始)
- Azure SQL Data Warehouse: データウェアハウス用のサービスであり、Amazonの「Redshift」に対抗(2015年内にプレビュー提供予定)
- Azure Data Lake: 無限にrow data(生のデータ)をストア/管理できる。ビッグデータ解析用に向いている(2015年内にプレビュー提供予定)
Azureの新しいデータベースサービス
1日目のキーノート動画より。
上: Azure SQL Database elastic database(52分30秒付近)。透過的データの暗号化やフルテキスト検索もサポートされる。プレビュー版の提供が開始されている。
中: Azure SQL Data Warehouse(64分付近)。Machine Learningとの連携もうたわれている。
下: Azure Data Lake(67分付近)。Hadoop対応の分析ツールを利用できるようだ。
Azureは、しかし単に「入れ物」を提供するだけではない。すでに提供されているサービスとして、例えば「Azure Machine Learning」がある。その応用としてBuild 2015では「Project Oxford」やWebサイト「how old do I look」などが紹介された(次の画像)。
なお、Azureの最新情報やMachine Learning、あるいはHadoopによる分析といったセッションがde:code 2015で予定されている。
AzureのMachine Learning応用技術
上: Project Oxford。セッション2-613「"Project Oxford": Adding Smart to Your Applications」のスライドより。顔認識や音声認識などのAPIを提供する。
下: how old do I lookのサイト。画像中の顔を認識し、さらにその顔から年齢を推定する。アニメのキャラクターなども認識するようだ。
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