検索
Special

わずか1分で移行! 佐世保中央病院がOracle GoldenGateで電子カルテの基幹DBをスピード移行。データ暗号化、先進監査機構でセキュリティも強化先進データベース技術が地域医療連携をさらに加速する(1/2 ページ)

長崎県佐世保市の地域医療を支える佐世保中央病院は、周辺医療機関と共有する電子カルテデータベースのアップグレードでOracle GoldenGateを活用。わずか1分で移行を完了させた他、最新の暗号化/監査技術により情報セキュリティを強化した。[セキュリティ対策][高可用性/災害対策][Database Security][Data Integration]

PC用表示
Share
Tweet
LINE
Hatena
PR

医療サービスの提供コスト削減とサービス品質の維持向上を先進のIT活用で両立


社会医療法人財団 白十字会 理事長の富永雅也氏

 社会医療法人財団 白十字会は、長崎県佐世保市と福岡県福岡市を拠とする医療/介護福祉機関である。佐世保中央病院(長崎県佐世保市)、白十字病院(福岡県福岡市)をはじめとする3病院、三つの介護老人保健施設、五つの介護老人福祉施設を運営しており、これら機関/施設の総病床数は1658を数える。また、他にも訪問看護ステーション、12カ所の通所介護施設も運営している。

 高齢化が進むわが国の医療機関は現在、極めて厳しい経営環境に置かれている。白十字会も例外ではなく、社会保障負担の軽減を目的とする医療費の抑制、医療/介護サービスの現場を担う医師や看護師、介護士の不足といった課題と長年向き合ってきた。そうした状況の中でも質の高い医療サービスを提供し続けていくために、同会が積極的に取り組んできたのがITの活用だ。白十字会 理事長の富永雅也氏は次のように語る。

 「医療の現場は今、大幅な医療費削減を求められており、入院日数などはますます短くなる傾向にあります。私たちは、こうした中でも地域社会や個々の患者のニーズに応じたきめ細かなサービスを提供していくことを使命としています。それには今後、地域の医療機関がより連携を深めていくことが不可欠です。この考えの下、当会は地域連携医療体制を強化するためのIT活用を積極的に推し進めてきました」

 事実、白十字会は医療分野で先駆的なIT活用を実践し、サービスの向上と健全運営に努めてきたことで知られる。

 例えば、同会は2002年にいち早く電子カルテシステムを導入し、2004年には電子カルテ情報を佐世保/福岡地域の病院/診療所間で共有する地域医療連携ネットワーク「メディカル・ネット99」の稼働を開始。また、医師や医療事務担当者など現場のニーズを反映した電子カルテシステムとして「HOMES(Hakujyujikai Organizing Health and Medical Information Enterprising System」を独自開発し、2007年より稼働を始めている。さらに、2009年にはオラクルのビジネスインテリジェンス(BI)ソリューション「Oracle BI Suite Enterprise Edition Plus」を導入。HOMESや医事会計システム、オーダリングシステムなど五つのシステムを連携させ、各システムに蓄積された情報を利用して医師をはじめとする職員の研究支援や病院経営の効率化を進めてきた。

レスポンス遅延なしで電子カルテ情報をデータベースごと暗号化し、セキュリティを強化


社会医療法人財団 白十字会 医療情報本部長 佐世保中央病院副医院長の平尾幸一氏

 このように意欲的なIT活用でコスト低減と質の高いサービスの両立を追求する白十字会は2013年、老朽化した佐世保中央病院のハードウエア更改を機に、電子カルテ情報の管理に利用してきたOracle Database 9iを同11gにアップグレードすることを決める。また併せて、電子カルテ情報の暗号化を図ることも決断した。その理由について、白十字会 医療情報本部長 佐世保中央病院副医院長の平尾幸一氏は次のように説明する。

 「地域の医療機関との連携をさらに活性化し、電子カルテの利用を促進しようとすれば、その情報セキュリティが大きな課題となります。セキュリティの強度を最大限に高めるには、データベースファイルのみならず、その中身である表も含め、データベース全体を暗号化することが望ましいと考えました」

 とはいえ、データベース暗号化には高い処理負荷が伴うため、システムのレスポンス遅延が危惧される。この問題の解決策を検討した白十字会は、オラクルのデータベースセキュリティ製品「Oracle Advanced Security」の導入を決意。採用の決め手となったのは、同製品の高い暗号化処理性能だ。また、データベースファイルのみならず、その内部の表や列まで暗号化するOracle Transparent Data Encryption機構により、OS管理者など特権ユーザーによる無用な閲覧を防止できる点、アプリケーション側の改修が不要であるため導入コストを抑えられる点も高く評価した。

 「データベース暗号化の導入によってシステムのレスポンスが低下し、現場の業務が遅延したり、サービスの質が低下したりしては意味がありません。そのため、実現方法を慎重に検討した結果、Oracle Advanced Securityの採用を決めました。Oracle Advanced Securityであれば、Oracle Databaseとの親和性が高く、ハードウエア暗号化技術によって高速にデータを暗号化/復号することができます。また、導入するハードウエアの性能を暗号化処理のために上げる必要はなく、コストも抑えられます」(平尾氏)


提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年8月12日

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ

関連情報

驚異的なパフォーマンス、優れた運用効率、最高の可用性とセキュリティ、クラウド対応を実現するOracle Exadataとの統合、クラウド、可用性や運用管理など、次世代データベース基盤構築のために参考になる必見資料をまとめてご紹介いたします。

ページトップに戻る