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Unityでも使える無料ARライブラリVuforiaの基礎知識とライセンス登録、インストール、簡単な使い方Unity+ARで何ができるのか(1)(3/3 ページ)

本連載では、ARを無料で制作できるライブラリVuforiaとUnityを使うことで、誰でも簡単にARのコンテンツを制作できる方法を紹介します。初回は、Vuforiaの概要とライセンス登録の仕方、Unityにセットアップする方法、簡単なARコンテンツの作り方について。

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Unity上でARを実現する設定

 Unity上でARでオブジェクトを表示していきましょう。

ImageTargetの設定

 まず、ImageTargetを設定します。「Asset」→「Qualcom Augument Reality」→「Prefabs」の中の「ARCamera」と「ImageTarget」を「Hierarchy」にドラック&ドロップしてください。元から「Hierarchy」にあったMain Cameraは削除しておきます。


図14

ARCameraの「Inspector」の設定

 次はARCameraの「Inspector」の設定です。ARCameraの「QCAR Behaviour」の中に「App License Key」の入力欄があるので、ここに制作したLicense Keyを貼り付けます。

 次に、「Data Set Load Behavior」に「Load Data Set {設定したDatabase名}」とあるので、そこにチェックを付け、下のActiveにもチェックを付けます。


図15

 これでARCameraがこのData Setのマーカーを認識するようになります。

ImageTargetの「Inspector」の設定

 続いて、ImageTargetの「Inspector」の設定です。「Image Target Behavior」の「Data Set」を前章で登録したDatasetに、「Image Target」を登録したマーカーにします。Scene上のImageTargetにも設定した画像が適用されれば完了です。


図16

ImageTargetに3Dオブジェクトをひも付けてUnity+ARの実行

 最後に、適当なCube Objectなどを作成して、ImageTargetの子オブジェクトとします。


図17

 マーカーの子オブジェクトとなっているものが、そのマーカーを起点として表示されるオブジェクトとなります。子オブジェクトの大きさは適宜調整してください。

 ここまでくれば準備は完了です。では実行してみます。Webカメラが内蔵されていないパソコンの端末の場合は、別途カメラを接続してから実行してください。


図18 オブジェクトが表示された

 後は自分で好きな3Dオブジェクトなどを取り込むことで、好きなオブジェクトを表示させることができます。

次回は立体をマーカーとしてAR

 今回は、登録から始めて、簡単な操作でARでのオブジェクトを表示することができました。次回はVuforiaの特徴を生かした立体認識を使って、立体をマーカーとしてARコンテンツを制作したいと思います。お楽しみに。

筆者紹介

渡邉 清峻

博報堂アイ・スタジオ クリエイティブテクノロジー部 アドバンストテクノロジーチーム


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