三井情報、次世代ITインフラ基盤にNutanixが採用:データセンターからストレージのハコがなくなる!?
グループ企業を中心にITインフラサービスを提供する三井情報が次期ITインフラ運用基盤にハイパーコンバージドインフラを採用。柔軟で効率的なリソース提供と運用の効率化を図るという。
三井グループを中心とした顧客向けにITインフラの設計構築などを手掛ける三井情報は、次期ITインフラ基盤に「Nutanix Xtreme Computing Platform(Nutanix)」のアプライアンス「Nutanix NX-1350」を採用する。2015年10月8日にNutanix製品を取り扱うマクニカ・ネットワークスが発表した。
Nutanixは、いわゆる「ハイパーコンバージドインフラ」と呼ばれる製品。システムをサーバーとSANストレージの組み合わせで構成するのではなく、仮想化技術とソフトウエア定義型ストレージを利用し、サーバー配下の各種ストレージをストレージプール化。各サーバーからストレージプールにアクセスして利用する。こうした構成であることから、単一のWeb管理画面からサーバーとストレージの両方を管理でき、効率化する。
Nutanixの場合、独自の分散ファイルシステム「NDFS(Nutanix Distributed File System」によるデータ保護も実装されている。
ストレージを仮想化技術とソフトウエアストレージで構成するハイパーコンバージドインフラの利点としては、SANストレージが不要になる分、柔軟な構成変更や拡張が可能になることが挙げられる。
三井情報では、ビジネス拡大時でも柔軟なリソース供給が可能になり、拡張性あるデータセンターの運用基盤によって安定したサービス提供を目指すとしている。
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