日本の技術者が“いま”実現したいこと、業務時間外での取り組み、次世代技術のビジネス活用まとめ:ITエンジニアの未来ラボ(6)(2/4 ページ)
“いま”実現/チャレンジしたいこと、業務時間外に技術に触れる時間、場所、金額、方法、興味がある次世代技術、次世代技術をどの業種に、どう生かすかなど、400人に聞いたアンケート結果をリポートする。
業務時間外に技術に触れている:7割
場所は? 方法は?
「本業の業務時間外で技術に触れていますか?」という質問には、約7割の人が触れていると回答。「触れる」といってもさまざまな方法があるが、「Webでの情報収集」「技術書の読書」が大半を占めたが、「開発」「ソフトウエア/サービスの検証」も多かった。業務時間外で技術に触れる場所としては「自宅」が多く、次いで「通勤電車」「勉強会/セミナーへの参加」となっている。
理由は?
では、なぜ業務時間外でも技術に触れるのだろうか。理由は「スキルアップ」「技術が好きだから/面白いから」「技術力がないと本業務が続けられないから」「何かを学ぶのが趣味だから/気分転換」「本業務の効率化を行うための研究」「作りたいサービス/アプリがある」「資格取得」の順になっている。どちらかというと「本業のために業務時間外でも技術に触れる」という人が多い中で「本業に関係なく」という人も同じぐらいいる印象だ。
掛ける金額は? 時間は?
「本業の業務時間外で技術に触れるために費やす金額は1カ月でどれぐらいでしょうか」という質問については、無料や1000円以内はそれほど多くなく1000〜1万円の範囲が大半となった。先の「技術に触れる場所/方法」の回答結果から考えてこれぐらいの金額だと、技術書や有料セミナーへの参加費が想定される。
「本業の業務時間外で技術に触れる時間は1週間でどれぐらいでしょうか」という質問については、1〜10時間が6割、11〜20時間が2.5割となっている。
どうやって時間を作った?
では、このような時間はどのように作っているのだろうか。先の質問では、自宅で技術に触れている人が大半だったが、その時間を作るためのアドバイスもフリー回答で177件頂いているので、参考になりそうなものをいくつか紹介しよう。
とにかく時間を作る。寝ない…のは非現実的なので、アニメを観ない…難しい課題です。 orz
まずWeb。それから書籍。深堀り対象についてはセミナー受講など。
好きになること。好きになれば時間がなかったなどの言い訳はしなくなる。
できるだけ残業をしないで早く帰宅する
社内の研修制度を有効活用。
勉強会、特にハンズオンへの参加が効果的。図書館で技術書を借りると節約になる。
本業以外でお金を稼ぐ方法(副業)をしていれば、おのずと技術に触れる。また自分の技術もアップする。
趣味の一環でもあるので特段の工夫はしていないが、多くの情報や環境に触れること、自分で考えること、調べること。エンジニアはトータルで楽をできるよう今のスキルアップ・システム化や展望を持つことが望ましいと思う。
技術書を読むだけではなく、ノートに各項目をまとめたり、内容要約や、自分なりの図示をしたりすることで、理解が深まり、面白みが出て、継続もしやすくなる。
家族の理解を得ること。
その道のプロの知人を作り、情報を仕入れることにより、本業時間以外にも技術に触れる仕組みも増えると思います。
自分に合った方法を模索すること。プロとしての自覚を持つこと。目標、目的を明確にすること。その上で、良質な書籍を読んで「体系的な」知識を身に付けることが重要。
嫌々では続かない。キャリアパス、長期目標を元に、身近な短期目標を立てることが必要だと思われる。
もともとやる気があまり出ない方なので、やる気を出さざるを得ない環境に自分を置く(プログラム製作を締め切りありで請け負う、など)。
自分だけで勉強しても情報収集しても身に付かないし、知識や考えは広がらないと感じている。そのため、技術系コミュニティ、セミナー、ハッカソンなど外部のイベントや集まりに参加することが大切だと思う。 その中で人と知り合う、そして交流することでより広がりができると思っているし、実体験として実感している。まず他の技術系の人と交流することが一番。
現在は某サイトでMicrosoft Azureのレビュー活動(インセンティブあり)を行っています。ただ漠然と学習するよりは報酬があるもの探すのも一つの手ではないかと考えています。
家事を効率よく終わらせる。
私の場合、日本国内にはほとんど情報がありません。このため、海外のメーリングリストを読み、分からないものはたどたどしい英語であっても質問し、という取り組みが必須となっています。
こういうのを作る! と公言すること。公言すれば逃げの確率が減ります(笑
自由に使えるお金があった方がいい。買いたい本がすぐ買える、面白そうなキットが買える金銭的余裕。技術関係で月5万円程度使いたい。
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