ミニ四駆をIoT化? 単三乾電池型のIoT機器「MaBeee」プロジェクトが始動:電池で動くモノをIoT対応に
乾電池で動くおもちゃをIoT化する乾電池型IoT機器「MaBeee」がクラウドファンディングサービスでの目標額を達成。量産化に踏み出す。
ノバルスは2015年11月11日、スマートデバイスで制御できる乾電池型IoT機器「MaBeee」の製品化プロジェクトをクラウドファンディングサービス「Makuake」にて公開。開始1時間で目標額を達成したとし、量産化に踏み出す。
MaBeeeは、単三形乾電池サイズのボディへ電力出力制御と無線通信機能を内蔵した乾電池型のIoT機器。単四形乾電池1本で動作する。乾電池で動作する玩具や日用品へ単三形乾電池の代わりに装着し、スマートフォンで動きを制御できるようにする。例えば電動ミニカー玩具の速度調整、電動歯ブラシの動作タイマーなどが例として挙げられており、振ると走る、しゃべると動く、傾きや距離(電波強度)で速度調整、1分後に停止といった制御を実現する。
MaBeeeとスマートフォンはBluetooth Low Energy(BLE)で接続し、半径約10メートルの範囲で使える。スマホの専用アプリを使い、スマートフォンの加速度、傾き、マイクなどの各種センサーから得た情報を用いて制御する仕組みだ。
今後、MaBeeeへさまざまなセンサーを内蔵させたり、クラウドとも連携するといった機能拡充を計画するという。制御のアイデアとアプリ次第で、個人向けのホビー用途にとどまらず、法人向けも含めた多様な展開が考えられそうだ。
製品の発送は2016年4月を予定。Makuakeの支援プログラムでは、MaBeee1本より支援する3888円コース(税込み、以下同)から、法人向けの48本16万3200円コースなどを用意する。
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