検索
連載

「Anonymousがあの組織に攻撃宣言」「俺たちが善玉ハッカーだ」――11月のセキュリティクラスターを振り返るセキュリティクラスター まとめのまとめ 2015年11月版(2/3 ページ)

2015年11月はAnonymousによるISへの「攻撃宣言」が大きな話題となりました。そして、「ハッカー」の呼称に関する議論がまたしても……。

Share
Tweet
LINE
Hatena

「ホワイトハッカー」とか「善玉ハッカー」って呼び方、どうなの?

 「ハッカー」「クラッカー」など、アプリケーションやWebサイトのセキュリティホールを探したり、攻撃したりする人の呼称に関しては、インターネットが普及する前から議論が絶えません。

 攻撃者のことを「ハッカー」と書くと、「ハッカーではなくクラッカーだ」と指摘する人が20年以上前から尽きないように、こうした用語については一家言持っている人も多いようです。

 そんな「ハッカー」ですが、最近のメディア報道などで、善意でWebサイトなどのセキュリティホールを探して報告を行う人、あるいはセキュリティエンジニア全般を指して、「ホワイトハッカー」という用語が使われることが増えてきました。「良いハッカー」という意味合いのようです。

 なぜこの語が用いられるようになったのか、詳しい経緯は分かりませんが、Web上でこの言葉に関する解説記事が公開されたのをきっかけに、さまざまな意見がツイートされました。

 米国などで使われている「ホワイトハットハッカー」の誤用ではないのかという意見や、「ホワイト」「ブラック」は人種を意味することもあるのであまり使わない方がいいという意見、無理にハッカーと呼ばなくても単に「セキュリティエンジニア」でいいのではないかとする意見など、「ホワイトハッカー」という語に対して違和感を示す人が多かったようです。

 一方で、「もうどうでもよくなった」「日本だけで使うならいいのではないか」といった意見もありました。ちなみに、韓国でも同じ言葉が使われ始めているそうです。

 また、今度は別の記事で「善玉ハッカー」という言葉が使用され、再び議論が巻き起こります。「善玉」という単語が「乳酸菌」と組み合わせて使われることが多いためか、これを連想した人が多かったようです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Security & Trust 記事ランキング

  1. 米国/英国政府が勧告する25の脆弱性、活発に悪用されている9件のCVEとは、その対処法は? GreyNoise Intelligence調査
  2. セキュリティ担当者の54%が「脅威検知ツールのせいで仕事が増える」と回答、懸念の正体とは? Vectra AI調査
  3. OpenAIの生成AIを悪用していた脅威アクターとは? OpenAIが脅威レポートの最新版を公開
  4. インサイダーが原因の情報漏えいを経験した国内企業が約3割の今、対策における「責任の所在」の誤解とは
  5. 英国政府機関が取締役にサイバーリスクを「明確に伝える」ヒントを紹介
  6. 約9割の経営層が「ランサムウェアは危ない」と認識、だが約4割は「問題解決は自分の役割ではない」と考えている Vade調査
  7. セキュリティ専門家も「何かがおかしいけれど、攻撃とは言い切れない」と判断に迷う現象が急増 EGセキュアソリューションズ
  8. 「Amazonプライム感謝祭」に関するフィッシング攻撃を確認、注意すべき7つのポイントとは チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ
  9. 人命を盾にする医療機関へのランサムウェア攻撃、身代金の平均支払額や損失額は? 主な手口と有効な対策とは? Microsoftがレポート
  10. MicrosoftがAD認証情報を盗むサイバー攻撃「Kerberoasting」を警告 検知/防御方法は?
ページトップに戻る