ヤフーがPivotal Cloud Foundryを採用、Pivotalと共同開発も推進:IaaS、PaaSでOSSの成果を活用しながら技術貢献も
ヤフーがPaaS「Pivotal Cloud Foundry」を採用した。今後はPivotalと共同開発プロジェクトも進めていくという。
ヤフーがプライベートクラウド環境にPaaS(Platform as a Service)ソフトウエア「Pivotal Cloud Foundry」を導入する。今後はPivotalと共同開発プロジェクトを展開、両社で新機能の開発を進めていくという。
ヤフーではIaaS(Infrastructure as a Service)の領域でOpenStackを採用しており、その事例はOpenStack Summitや、@IT主催セミナーでも披露されている。
Cloud FoundryはオープンソースソフトウエアのPaaS基盤ソフトウエア。PivotalはCloud Foundry開発プロジェクトの中心的な存在でありスポンサーでもある。また、商用サポート版として「Pivotal Cloud Foundry」を展開している。今回、ヤフーが採用したのはPivotal Cloud Foundryだ。
Pivotal Cloud Foundryは過去の記事で紹介したように、既にNTTコミュニケーションズや楽天、百度、ActiveState、インテルなどでも採用されている。
Cloud Foundryそのものについては「Cloud Foundryで始めるPaaS構築入門」で解説している通りだが、利点は、大まかにいえば、いわゆる「DevOps」のような機動的かつ継続的な開発・テスト・リリースのサイクルを回す際、OSやアプリケーション実行環境などのセットアップ、アプリケーションのビルドなどといった多くのプロセスを自動化できる点にある。
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