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Oracle Application Express(Oracle APEX)とは何か。何ができるのかExcelとの親和性が高く、現場業務改善に効果(2/2 ページ)

「業務改善のためにデータを容易に活用できる環境が欲しいが、専用のシステムを導入するのは手間や予算の面でハードルが高い」と悩む組織は少なくない。「Oracle Database Cloud Service」に用意された「Oracle APEX」を使えば、さまざまな業務で組織的なデータ活用が容易となり、業務改善のハードルを大きく下げることができる。[パブリッククラウド][Oracle Cloud]

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Excelのデータを一括で取り込み、Webアプリケーションで利用

 Oracle APEXは、部門内で利用するさまざまなデータの収集基盤として最適なツールであり、アプリケーションの作成やデータ入力/分析といった作業の全てをWebブラウザー上で行える。

 また、アプリケーションの作成だけでなく、Excel内のデータを容易にリレーショナルデータ化できる点もOracle APEXの魅力の一つである。例えば、Excelで運用している業務をWebアプリケーション化する場合は、アプリケーションを作成する前に、まずExcelデータをデータベーステーブル化する必要がある。

 Oracle APEXならば、これを「データワークショップ」と呼ばれる機能を使って簡単に行える。Excelなどのスプレッドシートデータをファイルアップロード、もしくはコピー&ペーストで取り込むと、テーブルの列となる要素や列型などが自動判別され、テーブル作成からデータ取り込みまでの一連の作業がウィザードを使って進められる。

 さらに、データベーステーブルにあるデータをそのまま、もしくはテーブル結合や条件式などを追加したSQL文で抽出したデータをCSV形式で出力することも可能だ。このような作業は煩雑で手間が掛かるため、これが行えるだけでも十分に有益な機能だといえる。

 データべース化したデータを見るためのリポートや、データの追加/更新/削除を行う入力フォームなどを備えたアプリケーションは、「アプリケーションビルダー」と呼ばれる機能を使ってウィザード形式で手軽に作ることができる。例えば、入力フォームの場合、1件ずつデータ入力や更新、削除を行うタイプと、複数件を一括で行えるタイプのいずれも作成可能だ。


アプリケーションビルダーで作られた一括入力フォーム。データの入力には、テキストボックスやリストボックス、ラジオボタン、カレンダーなどが利用できる

 ただし、既に表計算ソフトで管理しているデータがある場合に、それをフォームで1件ずつ入力するのは面倒だろう。その場合は、「データロード・ウィザード」が使える。これは、先に説明したデータワークショップと同様に、CSVファイルのアップロードやコピー&ペーストによりデータを一括登録するための仕組みであり、既存のデータを素早く取り込むことができる。データの入力には使い慣れた表計算ソフトを使いつつ、データ入力が完了したら、この機能によりデータベースに登録するといった使い方ができるのである。

 Oracle APEXは、部門内で利用するデータ分析基盤としても最適なツールだ。入力した情報は一覧形式で参照できるのはもちろん、「Interactive Report」機能を使ってフィルタリングや集計、グラフ出力も行える。ユーザーごとにリポートの内容をカスタマイズしたり、その内容を保存したりできる他、CSVやHTML形式でダウンロードする仕組みも用意されており、Oracle APEXに登録した内容を報告書などに利用したいといったニーズにも応えられる。

多彩な分析機能で情報を有効活用。モバイル対応で外出先からのアクセスも可能


入力された情報を集計し、棒グラフや円グラフを出力することもできる。グラフは横棒と縦棒、円、折れ線の4種類が用意されている

 また、Interactive Report機能はピボット機能も備えており、例えば案件管理では担当者ごとの受注金額の集計、商品別での売上集計などの分析が手軽に行える。


さまざまな角度からデータを集計/分析することのできるピボット機能も備える

Oracle APEXで作成したアプリケーションにスマートフォンでアクセスした画面。PC上のWebブラウザーと同様にデータの入力や参照が行える

 企業の業務端末として広く普及したモバイル端末での利用を想定していることも大きな特徴だ。

 Oracle APEXで作成したWebアプリケーションは、レスポンシブWebデザインに対応しており、Webブラウザーはもちろん、スマートフォンやタブレットからアクセスした場合にも、自動的に見やすいページデザインが適用される。そのため、外出先などからモバイルでOracle Database Cloud Service上のWebアプリケーションにアクセスして情報の登録や参照を行うなど、場所を問わずに利用することができる。作成したWebアプリケーションを外出の機会が多いメンバーに使ってもらいたいという場合、モバイル端末に対応していることのメリットは大きいだろう。

 Oracle APEXを使い、より高度なアプリケーションを開発することも可能だ。そもそも、Oracle APEXで開発したWebアプリケーションはPL/SQLベースであり、ユーザー自身でPL/SQLを書くことにより、標準で用意されていない機能を後から盛り込める。例えば、商品コードと商品名を登録した表(マスター)を作り、「入力フォームで商品コードを入力すると、自動的に商品名が入力される」といった仕組みを追加するといった具合に手軽にカスタマイズできることも、Oracle APEXの大きな魅力なのである。

 Oracle APEXが付属するOracle Database Cloud Serviceは現在、30日間の無料トライアルを実施しており、パブリッククラウド上で手軽にOracle APEXを試すことができる。また、今回紹介した主な特徴は、Oracle APEXアプリケーションのデモサイトでも見ることができる。次のような課題を感じている方は、ぜひこの機会にOracle APEXの実力をその目でご確認いただきたい。

  • 表計算ソフトではできない、より高度なデータ分析/情報加工を手軽に行いたい
  • 部門内で安全に情報を管理/共有でき、手軽に使える情報活用基盤が欲しい
  • 各従業員が気軽に使えるWebベースの情報管理/分析ツールが欲しい
  • 部門内で蓄積/管理している情報にモバイルからも手軽にアクセスしたい

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年2月11日

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