米IBM、Bluemix上のデータ関連サービスを大幅に拡充:オープンソースを活用
米IBMは2016年2月4日(米国時間)、IBM Cloud Data Servicesを大幅に拡充する新サービスを発表した。IBM Cloud Data Servicesは、IBM Bluemix上で提供されるデータ/データ分析関連サービスの総称。IBMは、新サービスで、オープンソースソフトウェアを全面的に活用していることを強調している。
米IBMは2016年2月4日(米国時間)、IBM Cloud Data Servicesを大幅に拡充する新サービスを発表した。IBM Cloud Data Servicesは、IBM Bluemix上で提供されるデータ/データ分析関連サービスの総称。これまでCloudant、dashDB、Analytics for Apache Spark、BigInsights for Apache Hadoopなどがあったが、以下のサービスが加わった。IBMは、新サービスで、オープンソースソフトウェアを全面的に活用していることを強調している。
IBM Compose Enterprise:ComposeはIBMが2015年7月に買収した同名企業によるサービス。MongoDB、Redis、Elasticsearch、PostgreSQL、RethinkDBなどのオープンソース・データベースをマネージドサービスとして提供している。自動スケーリング、HAレプリカ機能、フェイルオーバー、毎日の夜間バックアップを含めた運用サービスを提供している。IBM Compose Enterpriseは、そのエンタープライズ版ということなのかもしれないが、Composeの既存サービスとの違いは不明。
IBM Graph:IBM Graphは、グラフデータベースへの各種インターフェースを提供するオープンソースプロジェクトであるApache TinkerPopを活用した、グラフデータベースのマネージドサービス。
IBM Predictive Analytics:IBMのSPSSを基盤とした機械学習サービスで、開発者がセルフサービス的に、各種の予測モデルを組み込んだアプリケーションを開発できるという。
IBM Analytics Exchange:これは分析用データセットのマーケットプレイス。オープンデータと非公開データの双方を対象とする。すでに150以上のクリーニング済みデータセットが提供されている。
IBMは今回、「Open for Data」というキャッチコピーを掲げている。これは「データのためにオープンな環境を維持する」および「データのために開かれている」という2つの意味をかけているようだ。
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