データセクションらが企業間データ取引所「J-DEX」を設立:「データ立国ニッポン」は立ち上がるか
データセクションはデジタルインテリジェンスと共同で、「日本データ取引所」を設立し、2016年2月12日に営業を開始した。
データセクションはデジタルインテリジェンスと共同で、日本データ取引所(通称「J-DEX」)を設立し、2016年2月12日に営業を開始したと発表した。
両社は2014年、「データエクスチェンジコンソーシアム」を設立、2015年には経済産業省の「平成26年度先端課題に対応したベンチャー事業化支援等事業」の委託業務を受け、データ活用のための実証実験やノウハウ蓄積を進めてきた。その間、2015年10月には、経済産業省と総務省が共同で「IoT推進コンソーシアム」設立するなど、官民で企業間のデータ交換を含むビッグデータ活用によるビジネス創出を支援するの動きが活発化している。
両社は、データエクスチェンジコンソーシアムの会員企業が創出した新たなアイデアと、経済産業省の委託業務を通じて得たデータ活用のノウハウを組み合わせて、企業がデータを活用するためのプラットフォーム構築を目指してJ-DEXを設立したとしている。
具体的には、新たなビジネス創出に向けた企業間のデータ交換を活発にするための「周辺事業」に取り組むという。例えば、国内に限らずグローバルな視点での先行事例やAIに関する研究、ビッグデータの分析、データ活用のためのガイドライン作成、各種啓蒙活動などだ。
両社ではこうした活動を通じて、総務省「IoT/ビッグデータ時代に向けた新たな情報通信政策の在り方」(平成27年諮問第23号)に関する情報通信審議会からの中間答申で言及されている「データ立国ニッポン」の提言にならう、国際競争力強化を推進するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 5分で分かるオープンデータ
にわかに話題になり始めた「オープンデータ」だけれど、その現状は? 実際には何ができる? Linked Open Dataとは? ざっと理解するオープンデータのこれからと、ビジネス創出の可能性。 - 企業にとっての「オープンデータ」には、どんな価値があるのか?
官公庁による活動が目立つオープンデータ。実は、一般企業でも面白い展開が考えられる。活用の可能性、検討時の留意点を整理しておこう。 - ログを分析するには? XMLデータを分析するには? pandasでデータを分析できる状態にする
データと情報は似て非なるもの。意味のある情報を取り出すために、データを「使える」状態にするには意外と地道な手続きが必要です。手短に実行するために必要なスキルを紹介していきます。 - 回帰分析I:回帰分析って何? から、最小二乗法、モデル評価、妥当性検討の実際まで
今回は回帰分析の実施方法や仮説を基にしたモデルの検証、妥当性検討の手法について解説します。実際の例を基に手を動かして学習していきましょう。