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米IBM、米アップルとSwiftによるエンド・ツー・エンドのアプリ開発を推進ランタイム対応やKituraを発表

米IBMは2016年2月22日(米国時間)、サーバサイドでのSwift実行環境を強化する発表を行った。オープンソースの軽量WebフレームワークKitura、Swift Package Catalogのベータ版提供開始、Bluemix上でのSwiftビルドパックサポート、イベントドリブンプログラミングサービスOpenWhiskにおけるSwiftランタイムのサポートを発表した。

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 米IBMは2016年2月22日(米国時間)、同社が開催している「IBM InterConnect 2016」の基調講演に、サプライズゲストとして米アップルを呼び、両社が協力してSwiftによるエンド・ツー・エンドのアプリケーション開発環境を整備していると説明した。IBMは、特にサーバサイドでのSwift実行環境を提供する唯一のクラウドサービス事業者であることを強調している。

 関連してIBMは今回、オープンソースの軽量WebフレームワークKitura、Swift Package Catalogのベータ版提供開始、Bluemix上でのSwiftビルドパックサポート、別記事で紹介したイベントドリブンプログラミングサービスOpenWhiskにおけるSwiftランタイムのサポートを発表した。


KituraとOpenWhiskにおけるサポートでSwiftによる開発サポートを強化

 アップルは2015年12月にSwiftのiOS版およびLinux版をオープンソース化した。iOS担当プロダクトマーケティング担当バイスプレジデントのブライアン・クロール(Brian Croll)氏は講演で、「私たちはSwiftを、将来性のある開発言語だと考えていて、全てのプログラマーに使ってもらうためにオープンソース化した。サーバアプリケーション用としても優れている。このためLinux版もオープンソース化した」と話した。SwiftはGitHubにおいてナンバーワンのオープンソース言語になったという。

 IBMは同時に、IBM Swift Sandboxを提供開始した。これはWebでインタラクティブにSwiftのコードを書き、サーバ側(Linux)で実行できるサービス。2カ月の間に10万人が同サービスを利用、50万以上のコードが動いているという。

 今回発表されたKituraは、Swift用の軽量Webフレームワーク/Webサーバで、Express.jsにインスパイアされて開発したという。Kituraにより、フロントエンドとバックエンドを、双方ともSwiftで開発できるようになる。Express、Sinatra、Flaskといった他のルーティングフレームワークに慣れた開発者も、簡単にKitsuraでWebサービスを開発あるいは移植できるという。

 Swift Pagkage Catalogは、アプリケーション配布ツールであるSwift Package Managerによって作られたソフトウェアパッケージの集中的なカタログを提供し、他の開発者によるパッケージを容易に見つけられるようにするもの。

 また、Cloud Foundryを基盤としたPaaSサービスであるIBM Bluemix上で、新たにSwiftのCloud Foundry buildpack for Swiftが提供開始となった。Java、Ruby、Node.jsに加え、Swiftのアプリケーションを、Bluemix上で構築できるようになった。

 別記事で取り上げたOpenWhiskにおけるSwiftのサポートは、さらに高い抽象度でSwiftアプリケーションを動かす選択肢として提供される。

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