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オープンソースのSDN実装、OpenDaylightの最新版「Beryllium」が公開管理の抽象度を高める

OpenDaylight Projectは4番目のリリースとなる「OpenDaylight Beryllium(ODL Be)」を公開した。処理性能とスケーラビリティが高められたという。

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OpenDaylight Projectの発表

 OpenDaylight Projectは2016年2月22日(米国時間)、OpenDaylight(ODL)の4版目のリリースとなる「OpenDaylight Beryllium(ODL Be)」を公開した。ODLはプログラム可能なソフトウェア定義型ネットワーク(Software Defined Network:SDN)を実現するオープンソースソフトウェア。OpenDaylight ProjectはODLを開発するプロジェクト。


ODL Beのロゴ(出典:OpenDaylight Project)

 ODL Beでは、処理性能とスケーラビリティを強化し、新しいネットワークサービスや抽象概念を追加している。既にODLを利用しているシステムであれば、ODL Beにアップグレードするだけで利用できるとしている。

 具体的には、ODL BeではOpenStackの高可用性とクラスタリングに対応するために必要な全てのコンポーネントが盛り込まれており、OpenStackのネットワークコンポーネントである「Neutron」のAPIへの対応も強化しているという。

 また、多くのコントローラーやプラットフォームに対応する目的で、ネットワーク管理の抽象度を高めており、「NEMO(Network Mobility)」「ALTO(Application Layer Traffic Optimization)」「グループポリシー(GBP)」「NIC(Network Intent Composition)」の4つの方法が利用できるようになっている。マイクロサービスのアーキテクチャを改善することで、マルチベンダー環境での相互接続性も向上させているという。

 さらに、米インテルが提供するネットワーク処理向けライブラリ「DPDK(Data Plane Development Kit)」を利用することで仮想スイッチの処理性能そのものも向上しているという。

 この他、クラスタリングなどの高可用性を高める機能や、データ処理機能の向上、トランスポートメッセージング、ネットワークモデルの抽象化、広範なネットワークエレメント管理などの機能も追加されている。

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