仕事はツラクて、ツラクて、ツラいもの?――仕事の「楽しさ」とは何だろう:仕事が「つまんない」ままでいいの?(15)(1/3 ページ)
仕事が楽しいだと? ケシカラン!――仕事の不満や悩みを解消するヒントをお届けする本連載。今回のテーマは、仕事の「楽しさとは何か?」です。
「スライドの『楽しい』という文字、削除してもらえませんか」
これは、ある企業で行った「仕事の価値観やストレスに関する講演」の事前打ち合わせで、担当者から言われたひと言です。「社内に『楽しい』という言葉に抵抗感を抱く人が少なくないんです。特に、年齢が上の世代ほど」とのことです。
担当者の気持ちはとても分かりました。なぜなら、筆者も「仕事をもっと楽しくしたい。楽しいと感じられる人を増やしたい」とよく言うのですが、そうすると「仕事はそんなに甘いもんじゃない」「遊園地で遊んでいるのとわけが違うんだぞ」「そもそも仕事は厳しいものだ」という反応が返ってくることが多いからです。
確かに仕事は大変ですし、苦しいことがたくさんあります。「楽しい」と言える人は少ないかもしれません。でも、「同じ時間を過ごすなら、楽しい方がいいのでは?」とも筆者は思うのです。なぜなら、一日の中で大半の時間を費やしているのが仕事だからです。また、楽しい方が自然と体が動くし、前向きにもなれるでしょう。
なぜ、「仕事は楽しくてはいけない」と感じてしまうのでしょうか。ひょっとしたら、「仕事とはこういうものだ」という思い込みが邪魔をしているのかもしれません。
仕事の不満や悩みを解消するヒントをお届けする本連載。今回は、仕事の楽しさとは何か、どうすれば楽しく感じられるのかを考えます。
仕事の「楽しさ」とは何か
そもそも、仕事の「楽しさ」とは何なのでしょうか?
ひと言でいえば、仕事を通じて感じる「いい気分」のことです。「うれしい」「面白い」「ワクワクする」のような感覚は、最も分かりやすい「楽しさ」です。
難しいと思っていたことが達成できた「充実感」や、できなかったことができるようになった「成長感」、「なるほど、大切なのはこういうことか」という「気付き」、「あー、今日は頑張ったな」と思える「自己肯定感」なども、仕事の「楽しさ」と言っていいでしょう。
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