レッドハット、有償の「Red Hat Enterprise Linux Developer Suite」を開発者向け無料サブスクリプションで利用可能に:ノンサポート/ローカル環境のみを条件に
米レッドハットが、「Red Hat Enterprise Linux Developer Suite」を無料の開発者向けサブスクリプションで利用できるようにした。「ノンサポート」「ローカル環境のみ」が条件だ。
レッドハットは2016年4月14日、「Red Hat Developer Program」の一環として、従来有償(99ドル)だった「Red Hat Enterprise Linux DeveloperSuite」を無料の開発者向けサブスクリプションで利用できるようにすると発表した。
このサブスクリプションは、レッドハットによるサポートを受けず、非実運用、つまりローカル環境で使用することを条件に、開発者がRed HatEnterprise Linux Developer Suiteを無料で使えるようにしたもの。ローカル環境で作成したアプリケーションを実運用するには、有償のサブスクリプションが必要となる。
Red Hat Developer Programでは、企業向けアプリケーションの開発者がレッドハット製品を活用するためのコンテンツやツールなども提供する。これまでも、「Red Hat JBoss Developer Studio」「Red Hat JBoss Enterprise Application Platform」などを含む「Red Hat JBoss Middleware」のポートフォリオに開発者向けの無料サブスクリプションを上記と同じ条件で提供してきた。
また今回の無料サブスクリプションによって、クラウドアプリケーション向けには、コンテナ開発ツールとリソースのコレクションである「Red Hat Container Development Kit(CDK)」も利用できる。これにより、OpenShift Enterpriseのローカルデスクトップインスタンスに、開発用途でのみアクセス可能となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
米レッドハット、モバイルアプリ開発/運用基盤の発表に見る、「オープンと統合の融合」というテーマ
米レッドハットは2015年6月23日(米国時間)に開幕したレッドハットの年次イベント「Red Hat Summit 2015」で、モバイルアプリ開発/運用基盤製品の「Red Hat Mobile Application Platform」を発表した。その背景には、オープンと統合というテーマがある。AzureにおけるRed Hat Enterprise Linux(RHEL)サポートのいま
Azure MarketplaceでRed Hat Enterprise Linux(RHEL)のイメージの提供が開始されました。また、RHELの有料サブスクリプションを購入せず、Azure仮想マシンの従量課金でRHELのソフトウェアの更新とサポートを得ることができるようになりました。レッドハットがDockerのリーダーシップ獲得を急ぐ理由
レッドハットは2015年3月19日、国内で同社のコンテナ戦略を説明し、具体的な取り組みを発表した。「Red Hat Enterprise Linux 7.1」および「Red Hat Enterprise Linux 7 Atomic Host」を提供する一方、「認定コンテナエコシステムプログラム」の提供により、国内独立系ソフトウエアベンダーによる自社アプリケーションのコンテナ化を支援していく。