エンジニアのキャンバス、その名はホワイトボード:また昭和な転職で失敗してるの? きのこる先生の「かろやかな転職」(5)(2/5 ページ)
プログラマーにしてWeb系企業の採用担当「きのこる先生」が、シリコンバレーのエンジニア採用ステップを解説します。キミハ「ホワイトボードテスト」ニ、タエラレルカ?
エンジニアの面接事情:海外編
編集さんからのリクエストは「ホワイトボードテストなど、最近のエンジニアの採用面接事情を語れ」でした。まずは先ほどの本から、海外のエンジニア採用面接を紹介します。
詳細は本を読んでいただくとして、ここではざっくり中途採用の流れを箇条書きで紹介します。
選考の流れ
- エントリー
- 電話面接(たいてい1回)
- オンサイト面接(たいてい1回)
- オファー
オンサイト面接の特徴
- ほとんど「1:1」で行う
- ほぼ間違いなく「ホワイトボードテスト」を行う
- 45分から1時間のセッションを1日に複数回行う
- コードそのものではなくアルゴリズムや設計に関する議論をすることもある
どうですか? 日本で中途採用面接を受けたことがあるエンジニアは、違いにびっくりするのではないでしょうか。
特にオンサイト面接の「ホワイトボードテストのセッションを複数回」というのは、日本ではめったにお目にかからないスタイルです。でも、技術でゴハンを食べようというエンジニアと、技術についてじっくり話をするのは当然といえば当然ではないでしょうか。
エンジニアとして(国内でも)(最前線でなくても)働く選択肢
次に、日本国内のエンジニア採用面接を確認しましょう。
エンジニアの面接事情:国内編
シリコンバレー流に比べると厳しさは控えめですが、日本でも採用面接でホワイトボードテストをするケースが増えてきたようです。
5年ぐらい前までは、日本ではエンジニアを採用しようというのに、その面接に人事担当者しか出てこず、「腕はともかくコミュ力がないから」とお見送りされるケースが多々ありました。
野球選手にはトライアウトがあり、ミュージシャンにはオーディションがあり、どちらもプロが厳しい目で採否を判断します。エンジニアの面接にエンジニアが出てこないとは、なんたることでしょう。
しかし、そうした残念な採用面接は徐々に淘汰され、エンジニアの採用面接でエンジニアが面接官を務めることが多くなりました。では、エンジニアがエンジニアの力量を推し量るのに、一番いい手段は何でしょう?
プログラミングが主な仕事であるなら、もちろん「コードを見る」です。
コピペではなく自分でコードが書けるか、その意味を説明できるか、それを見るために誕生したのが、「ホワイトボードテスト」です。
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