「Edge」と「IE 11」の共存、よりスムーズに──非対応サイトならば、自動切り替え:2016年夏登場の「Windows 10 Anniversary Update」で実装予定
マイクロソフトは、2016夏リリース予定の「Windows 10 Anniversary Update」で、「Microsoft Edge」と「Internet Explorer 11」をよりスムーズに共存できるようにするアップデートを行うと発表した。
米マイクロソフトは2016年5月19日(米国時間)、2016年夏にリリース予定とする「Windows 10 Anniversary Update」により、同社のWebブラウザ「Microsoft Edge」(以下、Edge)と「Internet Explorer 11」(以下、IE 11)をよりスムーズに共存できるようにするアップデートを行うと公式ブログで告知した。
Windows 10の標準ブラウザとするEdgeは、IEに代わるブラウザとして開発、提供されたが、企業には業務アプリケーションを中心に、IEでなければならない業務シーンもまだ多い。そこでマイクロソフトは2015年に、Edgeの「エンタープライズモード」と呼ばれる機能によって、Edge非対応のアプリケーションはIEで開くようにした。Windows 10 Anniversary Updateでは、このブラウザの切り替えをよりスムーズにできるようにするアップデートを行う。
現在のエンタープライズモードは、エンタープライズモードを使うサイトリストを「Enterprise Mode Site List Manager」で作成し、どのサイトはどちらのブラウザで使うかをあらかじめ指定する仕組みだ。Edge非対応の社内アプリケーションにアクセスすると、「このサイトはIEが必要」の旨のメッセージが表示されてからIEが自動的に起動する。ただし、ユーザーからは「よく分からず、混乱する」「それならば直ちに、自動で起動するべき/切り替えるべき」という意見が多かったという。
アップデートでは、この確認メッセージを「デフォルトでは省略」し、非対応サイトならば自動的にIEを起動するようにする。ただ、従来の仕組みがよいとするユーザーの声も踏まえ、「確認メッセージのオン/オフ」を制御する設定(Microsoft Edgeグループポリシー)も設ける。
逆に、IE 11のエンタープライズモードでEdge対応サイトを開く場合についても同様の仕組みを導入する。IEには、「Show message when opening sites in Microsoft Edge using Enterprise Mode」(エンタープライズモードを使ってEdgeでサイトを開くときは、メッセージを表示する)をグループポリシーで設定できるようにする。
この他、「IE 11の利用を、IE 11が必要な業務アプリに限定したい」という希望が多く寄せられたことをも踏まえ、ある条件下のアプリはIE 11のみに限定する利用制限が可能なInternet Explorerグループポリシーの機能も導入される。
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