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「ランサムウェア復号ツール」、トレンドマイクロが無償提供:CryptXXX、TeslaCryptの一部に対応
トレンドマイクロは、被害が急増しているセキュリティ脅威「ランサムウェア」の対策ツールを無償提供すると発表した。
トレンドマイクロは2016年5月27日、「ランサムウェア」の被害に遭い、暗号化されてしまったファイルを復号する「ランサムウェア ファイル復号ツール」の無償提供を開始した。
ランサムウェアは、感染によってPCをロックしたり、ファイルを暗号化したりしてそれらを使用不能にし、元に戻す(複合する)ことを引き換えに「身代金」を要求するセキュリティ脅威の1つ。最近、日本国内でも被害が急増しているという。
同ツールで対策できるランサムウェアは、「CryptXXX(バージョン2)」「TeslaCrypt(バージョン1)」「TeslaCrypt(バージョン3)」「TeslaCrypt(バージョン4)」の4種類。トレンドマイクロのウイルス対策ソフトにおける検出名は、CryptXXX(バージョン2)が「Ransom_WALTRIX」、TeslaCryptが「Ransom_CRYPTESLA」となる。
個人ユーザー、法人ユーザーともに、同社のWebサイトから同ツールをダウンロードできる。
- 個人ユーザー:https://esupport.trendmicro.com/support/vb/solution/ja-jp/1114210.aspx
- 法人ユーザー:https://esupport.trendmicro.com/solution/ja-JP/1114224.aspx
また、同社では、ランサムウェアに関する無料相談窓口も設ける。窓口の開設時間は午前9時30分〜午後5時30分まで。
- 個人ユーザー:0570-783586(ナビダイヤル)(※土日祝日含む)
- 法人ユーザー:03-5334-1447(平日のみ)
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