「新入社員の失敗」に対する先輩社員の声、「恐れず挑戦してほしい」が多数:all engineer.jpがアンケート調査
all engineer.jpは、「新入社員の失敗」についてアンケート調査を実施した。その結果、「失敗を一切許さない」という意見はごく少数で、「失敗を恐れず挑戦してほしい」と考えている先輩社員が多いことが分かった。
新入社員は、どんな経緯でミスをしてしまうのか。また、新入社員の失敗を目の当たりにした先輩社員は、彼らのミスをどのように感じているのか。メイテックグループのエンジニア向けサイト「fabcross for エンジニア」が、エンジニア職と一般職に聞いた「新入社員の失敗」に関する調査結果を発表した。
調査結果によると、新入社員が「大きな失敗をした」と回答した割合は、エンジニア職が2%、非エンジニア職は20%。新卒のエンジニアは、他の職種よりも比較的失敗が少ないことが分かった。
新入社員の失敗は、「仕事に取り組む姿勢の甘さ」「顧客に対する失礼な言動」「受発注や請求書の書き間違い」などの回答が目立った。具体的には次の通りだ。
- 遅刻や書類の提出日の遅れなど、任せていた仕事を期限内にやれない
- クライアントからの電話伝言を忘れ、担当者を怒らせる寸前だった
- 得意先との会話で、「マジッすか」を連発した
- 種類や数量を間違えて発注してしまった
- システムトラブルを起こす操作をした
- 大切な書類を誤って裁断した
- 組み立てたときに矛盾のある図面を書いた
ただし、こうした失敗について先輩社員は「1度目の失敗はともかく、同じ失敗を2度は繰り返すべきではない」(エンジニア職で約35%)、「新入社員のうちにできるだけ失敗するべきだ。失敗を恐れず、挑戦してほしい」(同、約35%)と思っており、「一切許さない」(同、約2%)まで厳しい意見は少なかった。
「新入社員が持っていてほしい能力」は、「コミュニケーション能力」(エンジニア職で65%)、「向上心・探究心」(同、51.0%)、「責任感」(同、48.5%)が上位を占めた。
調査では、「先輩社員は新人の失敗に対して寛容であり、その失敗を今後の仕事にどう生かすかを重視している」とし、新入社員の失敗は「上司・先輩のサポート不足」も原因の1つと解説している。
なお、今回の調査期間は2016年5月18日〜24日。対象者は2015年度、部署内に新卒の新入社員が配属された技術系以外のビジネスパーソンと研究・設計・開発系のエンジニアで、400人が回答した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 新人さん、いらっしゃ〜い♪――新入社員の迎え方 配属初日編
「出社したら部署の人が誰もいなかった」「机が用意されていなかった」――あなたの部署に配属された新入社員が張り切って働いてくれるようになるためには、こんなことをしてはダメ。では、正しい新人の迎え方とは? - 新人が知らない会社の常識
4月になると、皆さんの会社にも新人たちが入社してくるだろう。ついこの間まで学生だった彼らには、会社での常識が通用しないことも多い。そんな新人の指導に役立つ事例とポイントを紹介しよう。 - 新入社員への適切な接し方
エンジニアがエンジニアとして生き残るためには、ビジネス的な観点が必要だ。ビジネスのプロである経済評論家の山崎元さんがエンジニアに必要な考え方をアドバイスする本連載。今回は新入社員の迎え方を指南する。