新潟編:エンジニアで飯が食えるか?――統計で見る新潟の給与、残業時間、求人数:ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(7)(5/5 ページ)
街はどんなところ? エンジニアの仕事はあるの?――「もし、新潟で働くとしたら」と考えると、いろいろな疑問や不安が生じるはずです。U&Iターンの理想と現実をお届けする本連載。新潟編の始まりです。
給与は?
新潟県庁発表の「統計データハンドブック(平成26年度) 第5章 事業所・労働・賃金」によると、新潟県の1人平均の給与総額は「26万2469円」、全国平均は「31万4054円」でした。
産業を「情報通信業」に限ってみると、平成25年の新潟県の現金給与総額は「40万8200円」でした。全国平均の「48万4922円」よりは少ないけれども、かなり高収入といえるのではないでしょうか。
前述の「新潟県ワーク・ライフ・バランス推進研究会概要」によると、新潟県民は「女性の就業率が高く、世帯としては全国平均以上の収入を確保している」そうです。
家賃など生活に掛かるコストが首都圏よりも安いことを考えると、生活水準は充実しているといえるでしょう。
新潟は、エンジニアで飯が食えるか?
統計データから、新潟の仕事事情などを見てきました。
新潟はエンジニアとして飯が食える場所なのでしょうか?……中心市街地とそれ以外で状況が大きく異なりますが、少なくとも中心地は「交通の便はよく」「IT関連の仕事はあり」「ワークライフバランスを保った働き方ができそう」です。
「東京に比べると給与が少ない」などのマイナスポイントもありますが、「自然が豊か」「食べ物がおいしい」など新潟ならではの良さもありますので、新潟で働く人が増えたら筆者はうれしいです。
とはいえ、いざ移住となると、「家はあるの?」「転職や起業の支援は?」など、生活や働く上でのいろいろな不安があるでしょう(異なる地域に移住するIターンならなおさらです)。また、「休日は暇じゃない?」「地域との交流は?」「恋愛や結婚は?」「子育て環境は?」のようなライフスタイルについても疑問があるでしょう。
それらは、第2回以降で紹介していきましょう。
筆者プロフィール
しごとのみらい理事長 竹内義晴
「仕事」の中で起こる問題を、コミュニケーションとコミュニティの力で解決するコミュニケーショントレーナー。企業研修や、コミュニケーション心理学のトレーニングを行う他、ビジネスパーソンのコーチング、カウンセリングに従事している。
著書「うまく伝わらない人のためのコミュニケーション改善マニュアル(秀和システム)」「職場がツライを変える会話のチカラ(こう書房)」「イラッとしたときのあたまとこころの整理術(ベストブック)」「『じぶん設計図』で人生を思いのままにデザインする。(秀和システム)」など。
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