JavaScriptの「document.write」の正体&「alert」などダイアログやブラウザー操作の基本:JavaScript標準ライブラリの使い方超入門(7)(2/5 ページ)
JavaScriptの標準仕様としてビルトインされている主なオブジェクトの使い方を紹介する連載。今回は、ダイアログやブラウザー操作を扱うWindowについて。警告のalert、確認のconfirm、入力のprompt、開閉のopen、closeなどの基本を解説。
確認メッセージは3種類もあれば十分
Windowオブジェクトには、おなじみのアラート(警告)ダイアログのほかに、キャンセルボタンが表示される確認ダイアログ、さらには文字列の入力ができる入力ダイアログを表示するためのメソッドがあります。
警告ダイアログ(alert()メソッド)
「アラートダイアログは、警告を表示するダイアログです」
「これまでプログラムの実行結果を表示する用途で何度も使用してきましたよね」
「そこで今回は、表示するテキストを途中で改行させてみましょう。メッセージには、テキストのほかにエスケープシーケンスを含めることができますので、『\n』を含めることで、表示するテキストの途中で改行することができます」
「じゃ、やってみますね」
確認ダイアログ(confirm()メソッド)
「確認ダイアログはconfirm()メソッドで表示します。[OK]ボタンに加えて[キャンセル]ボタンが表示されるので、ユーザーに対して処理の実行の有無を求める場合などに使用できるのですね」
「confirm()メソッドの戻り値を利用することで、クリックされたボタンごとに異なる処理を行うことができるってわけですね。それでは、confirm()メソッドの戻り値を引数に格納しておいて、この引数の値で処理を振り分けてみます」
入力ダイアログ(prompt()メソッド)
「入力ダイアログは、prompt()メソッドで表示します」
構文 | result = window.prompt( text, value ); | |
---|---|---|
パラメーター | text | メッセージとして表示するテキストを指定する。 |
value | 入力フィールド内にデフォルトで表示するテキストを指定する。この引数は、オプションだが、省略した場合は入力フィールドに「undefined」と表示される。 | |
戻り値 | 文字列を入力して[OK]ボタンをクリックした場合は、入力された文字列を返す。[キャンセル]ボタンをクリックした場合は、nullを返す。 |
「prompt()メソッドの第2引数を省略すると、入力ダイアログを表示したときに、入力フィールドに『undefined』と表示されてしまいます。なので、入力フィールドに何も表示されない状態にするには、あらかじめ『''』と空文字を指定しておくようにしてください」
「では、入力ダイアログの[OK]ボタンがクリックされた場合にのみメッセージを表示するようにしてみますね」
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