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JavaScriptの「document.write」の正体&「alert」などダイアログやブラウザー操作の基本JavaScript標準ライブラリの使い方超入門(7)(3/5 ページ)

JavaScriptの標準仕様としてビルトインされている主なオブジェクトの使い方を紹介する連載。今回は、ダイアログやブラウザー操作を扱うWindowについて。警告のalert、確認のconfirm、入力のprompt、開閉のopen、closeなどの基本を解説。

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ブラウザーオブジェクトのクローンですよね(サブウィンドウを開く)

 ダイアログは、何らかの確認や文字列の入力といった簡易な操作を行うのにとても便利ですが、画像やフォームなどのコンテンツを含んだ複雑な画面を作ることはできません。

 このような場合は、専用のWebページを作成しておき、open()メソッドで別画面として開くことで対応します。

サブウィンドウの操作

Onepoint

 Windowオブジェクトのopen()メソッドは、新規のブラウザーウィンドウを開きます。ページ上に配置したボタンに連動させて、ボタンをクリックすると新規のウィンドウを開く、といった使い方ができます。なお、ウィンドウに表示するページはURLで指定しますが、相対パス(表示中のページを基点にしたパス)を指定して、サイト内のページを開くことができます。

window.open()メソッド
構文 var win = window.open(url, ウィンドウ名, オプション);
url ウィンドウに表示するページのURL。
ウィンドウ名 ウィンドウの識別名。すでに存在するウィンドウの名前を指定した場合は、新規にウィンドウを開かずに、そのウィンドウでページを読み込み、ウィンドウの参照を返します。また、HTMLのa要素のtarget属性でウィンドウ名を指定することもできる。
オプション オプション(次表参照)を指定します。オプションは「,」で区切ることで複数、指定することができる。
win 新規に開いたブラウザーのウィンドウオブジェクトの参照が、戻り値として返される。ウィンドウのオープンに失敗した場合はnullが返される。

 

window.open()メソッドのオプション
left モニター画面左端からウィンドウ左端までの距離(X座標、ピクセル単位)。
top モニター画面上端からのウィンドウ上端までの距離(Y座標、ピクセル単位)。
height ウィンドウの縦サイズ(ピクセル単位)。
width ウィンドウの横サイズ(ピクセル単位)。
menubar メニューバーの表示/非表示(yes/no)。
toolbar ツールバーの表示/非表示(yes/no)。
location アドレスバーの表示/非表示(yes/no)。
status ステータスバーの表示/非表示(yes/no)。
resizable ウィンドウのサイズ変更の可/不可(yes/no)。
scrollbars スクロールバーの表示/非表示(yes/no)。

 新規にウィンドウを開く場合は、ページを見ている人に不安感を与えないように配慮することが必要です。ウィンドウを開くためのボタンを配置したら、ウィンドウを閉じるボタンも配置しておいた方がよいでしょう。

Onepoint

 window.open()メソッドで開いたウィンドウは、window.close()メソッドで閉じることができます。

window.close()メソッド
構文 window.close
window window.open()メソッドで開いたウィンドウを指定する。window.open()メソッドで開いたウィンドウのみ指定することができる。

Hint イベントリスナーにプロパティとしてハンドラーを登録

 本編では、イベントリスナーに直接、イベントハンドラー(実際の処理を行う部分)を匿名関数として登録していましたが、イベントハンドラーをプロパティとして登録することもできます。使用頻度は多くないかもしれませんが、イベントの対象が複数の要素にまたがるといった場合に、イベントハンドラーを使い回すことができます。

ページ読み込み時におけるハンドラーの登録
個々の要素に対して登録する場合

 この場合、イベントハンドラーに名前を付けて、別途で定義しておきます。

ボタンクリック時の処理の例

サイト内のページをサブウィンドウに表示する

theme

ページ上にボタンを配置し、ボタンクリックでサブウィンドウを表示し、あらかじめ用意しておいたページを表示する。


サブウィンドウで表示するページ(page1.html)
※プログラムを格納したHTMLドキュメントと同じ場所に保存

 では、サイト内の同じフォルダーに保存されているページを新規のウィンドウを開いて表示するようにしてみましょう。

サイト内のページをサブウィンドウに表示する(open.html)
実行結果

 今回は、ボタンを2個配置し、id属性にそれぞれbtn1、btn2と設定しています。

 (1)は、id属性が「btn1」のボタン([ウィンドウを開く]ボタン)がクリックされたときの処理です。window.open()メソッドは、開いたウィンドウの参照を戻り値として返すので、これを変数subwinに代入しています。「window.open( ... );」とだけ記述してもウィンドウを開くことができますが、あとでウィンドウを閉じる処理を行うので、ウィンドウの参照を変数subwinに代入しておいたのですね。なお、変数subwinは、ページ読み込みのイベントリスナーの直下で宣言することで、各ボタンのイベントリスナーから参照できるようにしています。

Attention

 [ウィンドウを閉じる]ボタン(btn2)のイベントリスナーでは、ボタンがクリックされると(2)によってウィンドウを閉じるようにしています。「subwin.close();」のように、windowオブジェクトとして、開いたウィンドウの参照を格納している変数subwinを指定しています。このように、ウィンドウを閉じる場合は、どのブラウザーオブジェクト(Windowオブジェクト)を対象にするのかを指定する必要があります。「window.close();」と書くと、ボタンを配置してあるウィンドウ自体が閉じてしまうので注意してください。

windowオブジェクトを指定するとプログラムを実行中のブラウザーが対象になる
open()メソッドの戻り値として返されたブラウザーオブジェクトが対象になる

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