ミスコン出身のリケジョが選んだ「これが私の生きる道」:まだ君は間に合う! 現役エンジニアに聞く、学生のときにやっておくべきこと(11)(3/3 ページ)
数学の教師を目指し、教職課程を専攻した濱洋乃さん。しかし大学3年時に経験したある種の「インターン」がキッカケで、進路変更を決意した。
大切なのはいろいろ人の話を聞くこと!
そんな濱さんに、現在就活中の学生にアドバイスをもらった。
濱さんは「早い段階から業界や業種を絞り込まない方がいい」という。
早い段階から業界や業種を絞り込んでしまうと、就活を進めていくうちに、「やっぱり自分に向いていないかも」と気付いたときのリカバリーが遅れてしまう。教育実習で教員の仕事を実際に体験し、そこで疑問を持ち、別の道を選んだ濱さんならではの経験に基づくアドバイスといえるだろう。
また、業界や業種を絞り込んでしまうことで、得られる情報が限定的になってしまう点も指摘してくれた。せっかくの貴重な情報を前にして「自分の志望先には関係がない」と、目を閉じ耳をふさいでしまう可能性もある。異なる業界や業種と比較検討してこそ、自身が志望する業界や業種の魅力が見えてくることもあるのだ。
さらに「情報を収集するためには、いろいろな立場や職業の人と話をすることも大切」だという。
濱さんも、就活中であることや統計学専攻であること、やりがいのある仕事を探していることをアルバイト先で相談したからこそ、通常の就活では目にとまらなかったメディアレップ事業という世界や、DACという企業を知ったのである。
そして自身の反省も含めて「インターンシップは積極的に活用するべき」だと力説する。濱さんの場合、教育実習というある種のインターンシップを経験したものの、企業のインターンシップは利用しなかった。
「企業の説明会では表面的な情報しか得られません。早い段階で目当ての企業で就業体験をして、社内の雰囲気や現場の先輩社員たちと話す機会を作っておければ、多くの疑問や不安も解決できます。私も、この業界の仕事をもっと早く体験できていれば良かったと今は思います」
最後に、濱さんの現在の目標を伺った。
「新しいプロダクトの開発に、ゼロから携わっていきたいですね。そしてゆくゆくは、プロダクトマネジャーとして、ものづくりをマネジメントしていきたいです」
ミスコン出場のリケジョは、既に次の目標を見据えていた。
次回も、トップエンジニアに就活のアドバイスを聞く
本連載では、今後もIT企業の最前線で活躍するトップエンジニアに、学生時代に行った就職活動の内容や、これから就職活動を行う学生へのアドバイスを聞いていく。ぜひお楽しみに。
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