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網膜に直接投射する「網膜走査型レーザアイウェア技術」、AR/スマートグラスなどへの適用に期待:富士通とQDレーザが開発
富士通とQDレーザの開発した「網膜走査型レーザアイウェア技術」がCEATEC JAPAN 2016での経済産業大臣賞を受賞。目の網膜に直接映像を投射する技術で、AR/スマートグラスや医療機器などへの適用に期待されている。
富士通とQDレーザの開発する「網膜走査型レーザアイウェア技術」が、CEATEC JAPAN 2016で経済産業大臣賞を受賞した。
網膜走査型レーザアイウェア技術は、目の網膜に直接映像を投射する技術。赤、緑、青の3原色のレーザー光を、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーなどによって反射させ、瞳孔を通して網膜に投射する。
同技術は特に、VR(Virtual Reality:仮想現実)/AR(Augmented Reality:拡張現実)/MR(Mixed Reality:複合現実)分野を中心とするヘッドマウントディスプレイやスマートグラスなどへの適用が想定されている。利用者が目のピントを合わせなくても見えるように光学系を独自に工夫し、視力や目のピント調節の状態を影響を受けにくくしている。レーザーを照射するプロジェクターは、ヘッドマウントディスプレイのフレームに内蔵できるほど小型化されているという。
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