日立、「SAP HANA」のマネージドクラウドサービスを開始:構築、開発から運用、サポートまでをワンストップ型の月額課金制で展開
日立製作所が、SAP HANAのフルマネージド型クラウドサービスを開始。専任サポート付きで、環境構築から運用までのサービスを一括して提供する。
日立製作所は2016年11月22日、SAPのインメモリデータプラットフォーム「SAP HANA」をマネージドクラウドサービスとして展開するソリューションを発表。2016年11月24日に販売を開始し、2017年1月4日からサービス提供を開始する。
新サービスでは、日立がこれまで培ったSAP HANAに関するシステム構築と運用ノウハウに基づき、SAP HANAを用いたシステムのアセスメント、設計、構築から、稼働後の運用/管理までを一括して提供。SAP HANAを用いたクラウドでの運用管理までをフルカバーするとともに、顧客ごとに担当エンジニアチームを用意して、システム設計から構築、運用、問い合わせ対応までをワンストップでサポートする。
同サービスでは、導入時のクラウド基盤の設計/構築や既存データベース/データ基盤からの移行を支援するサービス群である「Technical Consulting for SAP Solutions」と、SAP HANAを活用するためのクラウドリソースやシステム運用/監視をサービスとして月額料金制で提供する「Cloud Delivered Service for SAP Solutions」の2メニューを用意。Cloud Delivered Service for SAP Solutionsには、構成の冗長化を行う「HA(High Availability:高可用性)オプション」と、DR(Disaster Recovery:災害復旧)サイトを提供する「DRオプション」も用意する。また、米国子会社の日立データシステムズが2015年に買収した仏オキシアと連携して、顧客企業のグローバル展開を見据えたシステムの拡張などにも対応していく。
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