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さくらインターネット、「さくらのIoT Platform」のグローバル展開を強化 海外に子会社を設立:海外対応通信モジュールも2017年度内に提供
さくらインターネットがIoTプラットフォームのグローバル施策を強化。香港に子会社を設立し、海外でも接続可能な通信モジュールを2017年度内に提供する。
さくらインターネットは2017年1月5日、香港に子会社「櫻花移動電信有限公司」を設立。2017年3月に正式サービスを開始予定のIoT(Internet of Things)プラットフォーム「さくらのIoT Platform」のグローバル展開を強化する。
さくらのIoTプラットフォームは、データを送受信する通信環境や、データの保存と処理に必要なシステムを一体化して提供するクラウド型サービス。複数の通信方式を選択でき、共通のインタフェース仕様を採用した「さくらの通信モジュール」を組み込むことで、同社のデータセンターと容易に閉域網で接続できる。今回設立した子会社では、海外のIoTスタートアップ企業やグローバルでIoT事業を展開するメーカー向けのIoTプラットフォームを拡販するとともに、さくらインターネットと共同で海外での接続に必要な規格やライセンスを取得する。
この他、海外の通信網に対応したさくらの通信モジュールも2017年度内に提供する。海外向けの新たなシステムや製品の開発工数を削減でき、IoTサービスや製品の利用範囲を簡単に海外へも拡大しやすくなるとしている。
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