マイクロソフト、行動に結び付く洞察が得られる「Azure Search」アクセス分析の新ツールを提供:「Application Insights」のテレメトリーを活用
マイクロソフトは、「Azure Search」で提供する「検索トラフィックの分析」機能の新バージョンを発表した。
米マイクロソフトは2017年4月12日(米国時間)、「Azure Search」で提供する「検索トラフィックの分析」機能の新バージョンを発表した。
検索トラフィック分析は、Azure Searchの検索アプリケーションについて、行動に結び付く洞察を提供する機能。今回リリースされた新バージョンでは、「最もクリックされたドキュメントは何か」「検索結果がクリックされない検索キーワードの最たるものは何か」といった質問に答える機能を拡充させ、例えば、「新しいUI(ユーザーインタフェース)レイアウトの効果はどうか」「検索インデックスに加えた調整の効果はどうか」を判断するような場合に活用できるという。
さらにマイクロソフトは、検索トラフィックの分析機能では、検索アプリケーションの検索品質について有効な評価指標を得るためのテレメトリー機能を、「Azure Application Insights」への統合によって確保したことも説明している。
それによると、「有効な検索品質指標」を得るには、検索リクエストのログだけでなく、ユーザーが検索結果の中で、どのドキュメントを選択しているかといったデータログも記録しておく必要がある。検索アプリケーションにテレメトリーを追加することで、「ユーザーが本当に関心を持っていることは何か」「ユーザーが探しているものを見つけているかどうか」についての情報が得られるようになるという。
こういったテレメトリー機能を提供するソリューションは既に幾つか存在するが、マイクロソフトは、テレメトリー機能をあらためて提供する理由について「マルチプラットフォーム対応で、成熟かつ堅牢なAzure Application Insightsで統合されることが望ましいため」と述べている。検索トラフィックの分析機能は他のテレメトリーソリューションも使えるが、Application Insightsを使えば、Azure Searchで作成される「Power BI」テンプレートも利用できることがポイントだという。
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