フリービットら4社、「LoRaWAN」を用いたIoT事業化実証実験を共同で実施:農業、交通、ヘルスケア分野などへの適用とサービス化を想定
フリービット、トライポッドワークスら4社が、LoRaWANを利用したIoTシステムの実証実験を共同で展開。これまで無線通信化が難しかった分野への訴求を目的に、まず農業生産法人におけるIoT農場管理システムの有用性を検証する。
グリーンハウス、スピーディア、トライポッドワークス、フリービット(50音順)の4社は2017年5月22日、IoT(Internet of Things)向けの広域通信規格「LoRaWAN」を利用したIoTシステムの実証実験パッケージ「LoRaWAN検証パッケージ」を共同で展開すると発表した。
LoRaWANは、消費電力が低く、長距離通信が可能な無線通信方式の1つ。無線局免許が不要な920MHzの周波数帯を利用し、これまで無線通信の展開が難しかった場所や機器のネットワーク化を可能とする。例えば、畑や農場などの農業分野、バスや電車などの公共交通分野、見守りや健康管理などのヘルスケア分野などでの活用が見込まれる。
LoRaWAN検証パッケージは、企業導入を想定したIoTシステムの有用性検証と実サービス化を目的に、4社が持つネットワークインフラ、クラウド環境、LoRaWAN対応デバイス、無線局技術、IoT開発プラットフォームを1つにまとめて展開するもの。
まず、宮城県仙台市の農場「舞台ファーム」で、同システムを活用したIoT農場管理システムの実証実験を開始する。舞台ファームでは、気温、照度、土中水分量などのデータを収集し可視化するシステムをLoRaWANを用いた無線ネットワークを構築し、IoT農場管理の有用性を確かめる。
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