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NVIDIAとBaiduがAI技術分野で提携 「Project Apollo」の自動運転車開発基盤にNVIDIAのGPU技術を適用:クラウドコンピューティング、ホームアシスタントなどの分野でも
NVIDIAと中国のBaiduがAI技術で提携。提携分野は、自動運転車、クラウドコンピューティング、教育、スマートホーム製品など、広範囲にわたる。
NVIDIAと中国 Baidu(百度)は2017年7月5日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)技術で提携すると発表した。提携分野は、クラウドコンピューティング、自動運転車、教育、スマートホーム製品など、広範囲にわたる。
主な提携内容は以下の4点。
- Baidu Cloudが展開するディープラーニングプラットフォームに、NVIDIAの次世代GPUアーキテクチャ「NVIDIA Volta」を採用する。具体的には、NVIDIAが提唱するAI向けGPUアクセラレータである「HGX-1」をBaiduのデータセンターで展開。GPUには「NVIDIA Tesla V100」と、現世代であるPascalアーキテクチャのGPU「NVIDA Tesla P4」を採用する
- Baiduが主導する自動運転車向けオープンプラットフォーム「Project Apollo」に、NVIDIAの自動運転車開発プラットフォーム「NVIDIA DRIVE PX 2」を採用する。なおProject Apolloには、Changan、Chery Automobile、FAW、Greatwall Motorなどの中国の自動車メーカーの他、Bosch、Continental Automotive、ZF Friedrichshafen、Desay SV Automotiveなどの自動車部品サプライヤー、Microsoft、ZTEなどのクラウドインフラベンダー、UCARやGrab Taxiなどの配車サービス企業なども参画を表明している
- Baidoは、ディープラーニングのオープンソースフレームワーク「PaddlePaddle」をVolta世代のGPU向けに最適化する。GPUを利用できるBaidu Cloudで、PaddlePaddleとNVIDIAのディープラーニング推論ソフトウェア「TensorRT」を組み合わせることで、画像や音声、テキスト、動画をリアルタイム処理する製品やサービスを開発できるとしている。なおPaddlePaddleは、既にBaiduの検索ランキングや画像分類サービス、リアルタイム音声認識、視覚文字認識といったBaiduのサービスに利用されている
- Baiduの対話型AIシステム「DuerOS」の音声コマンド機能を、NVIDIAのAndroid TV搭載STB(セットトップボックス)「NVIDIA SHIELD TV」に提供し、スマートホーム分野展開も進める
NVIDIAのバイスプレジデントで、アクセラレーテッドコンピューティング担当ゼネラルマネージャーを務めるイアン・バック氏は、「NVIDIAとBaiduは、AIがこの時代で最も強力な技術であり、あらゆる業界を変革する可能性を持っていると確信している。今回の提携によって、両社の技術をAIコンピューティングプラットフォームへ効率的に適用できるようになる。このプラットフォームは、学術研究機関からスタートアップ企業まで、AIアプリケーションや自動運転車の構築に携わる全ての開発者を対象にできる」と述べた。
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