Intel、「Intel Nervana DevCloud」を機械学習、Deep Learning向けに無料提供:先行投資を不要にし、AI開発の裾野拡大を目指す
Intelは2017年10月から、コンピュートクラウド「Intel Nervana DevCloud」において、Intel Nervana AI Academyの会員が機械学習やDeep Learningに必要なコンピューティングリソースを無料で利用できるようにし、AIソリューション開発を後押しする。
Intelは2017年9月19日(米国時間)、クラウドでホストされるハードウェアおよびソフトウェアプラットフォーム「Intel Nervana DevCloud」を発表した。
Intel Nervana DevCloudは2017年10月から、Intel Nervana AI Academyの登録会員向けに提供する。登録会員は「Intel Xeon Scalable」プロセッサを採用したクラウドのコンピューティングリソースを無料で利用できる。開発者やデータサイエンティスト、研究者、大学生、新興企業の従業員といった登録会員に向けて、AIソリューション開発の学習、サンドボックス作成、スピードアップを支援することが狙いだ。既に事前登録の受付を開始しており、約20万人の登録を想定しているという。
またIntelは、Tata Consultancy Services(TCS)と共同で「Artificial Intelligence Center of Excellence」(AI CoE)を開設し、開発者や大学生、新興企業などを対象に、AIソリューションの概念化から開発、実装までのプロセスを支援することも発表した。具体的には、学術コミュニティーと協力し、新しいAIアルゴリズムの開発、AI研究プロジェクトのサポート、学生向け講義内容の充実に取り組む。
Intel Nervana AI Academy会員はAI CoEにおいて、Intel Xeon Scalableプロセッサ、Intel Xeon Phiプロセッサ、Intel Nervana AI技術に最適化された機械学習およびDeep Learningフレームワーク、ツール、ライブラリにアクセスできるようになり、関連トレーニングや専門家の助言も受けられる。
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