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SQL Serverの動きを制御する「トレースフラグ」とは何かSQL Serverトレースフラグレファレンス(1)(2/2 ページ)

「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「トレースフラグ」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。初回は「トレースフラグとはそもそも何か」を解説します。

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トレースフラグの3大カテゴリー

 トレースフラグを大まかに分類すると、「ログ出力強化」「特定動作の有効化」「特定動作の無効化」の3カテゴリーに分けられます。詳細は以下の通りです。

カテゴリー 概要
ログ出力強化 主にトラブルシューティングを目的に、SQL Serverの内部動作についての詳細なログを出力するようにするもの。状況や設定したトレースフラグによっては大量のログを生成してしまうので、問題があるときに設定することが多い
特定動作の有効化 トラブル回避のために、既定では動いていない動作を有効化する設定のこと。動作変更を伴うために、関連する処理についてはテストを行い、問題がないことを確認することが推奨される。なお、不具合修正の結果やパッチを適用することでトレースフラグが有効となり、パッチの適用やトレースフラグを有効化することで問題が修正されることもある
特定動作の無効化 トラブル回避のために既定動作を抑制する設定のこと。動作変更を伴うために、関連する処理についてはテストを行い、問題がないことを確認することが推奨される

 トレースフラグの種類については、まずはMicrosoftの公式ドキュメントを参照してください。次回以降、個別にそれらの詳細と使い方を解説していく予定です。

 次回は、トレースフラグの有効化/無効化設定の仕方を解説します。

筆者紹介

内ヶ島 暢之(うちがしま のぶゆき)

ユニアデックス株式会社 NUL System Services Corporation所属。Microsoft MVP Data Platform(2011〜)。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を担当。2016年IoTビジネス開発の担当を経て、2016年現在は米国シリコンバレーにて駐在員として活動中。目標は生きて日本に帰ること。

椎名 武史(しいな たけし)

ユニアデックス株式会社所属。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。


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