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追加要件を実装しなければ、このシステムは使いません――「旭川医大の惨劇」解説その1:「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説(47)(3/3 ページ)
ユーザーが要件を次々と追加、変更したために失敗したプロジェクトの責任は、要件追加をやめなかったユーザーにあるのか、それとも、それをコントロールできなかったベンダーにあるのか……。2017年8月に第二審判決が出た「旭川医大vs.NTT東日本 病院情報管理システム導入頓挫事件」のポイントを、細川義洋氏が解説する。
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- ベンダーはどこまでプロジェクト管理義務を負うべきか
プロジェクトを円滑に推進し完遂するために、ベンダーはどのような活動を行う義務があるのか。ある裁判の判決を例に取り、IT専門調停委員が解説する - 2年超も仕様が確定しないのは、ベンダーの責任か?
システム設計書を提出しても、プロトタイプを作成しても、どうしても仕様を確定させてくれないユーザー。この契約、解除しても大丈夫? - ユーザーが資料をくれないのは、ベンダーの責任です
ユーザーが要件定義に必要な資料を提供しなかったため、システム開発が頓挫した。責任を取るべきはユーザー、ベンダー、どちらでしょう? - ベンダーのプロジェクト管理義務(べんだーのぷろじぇくとかんりぎむ)
ンダーのプロジェクト管理義務とは、ITの専門家であるベンダーが「請負契約のシステム開発で、ユーザーの目的を達成するために、自らの知見、経験を発揮し、プロジェクトを円滑に進め、ITの専門家としての責任を果たすこと」を約束するものです - 債務不履行(さいむふりこう)
債務不履行とは、「契約によって約束した内容を実施しないこと」です - ユーザーの協力義務(ゆーざーのきょうりょくぎむ)
ユーザーの協力義務とは、請負契約のシステム開発で、「プロジェクトの完遂に向けてユーザーがすべきベンダーへの協力」です
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