SRA、ソースコード検索システム「CodeDepot」をオープンソースソフトウェアとして無償公開:数千万行のソースコード検索を1秒以内に実施
創立50周年を迎えるSRAは、同社が開発したソースコード検索システム「CodeDepot」のソースコードを、2017年12月1日に無償で公開する。
SRAは2017年11月29日、同社のソースコード検索システム「CodeDepot」のソースコードを、GPL(GNU General Public License)ライセンスに基づいたオープンソースソフトウェア(OSS)として2017年12月1日から「GitHub」で無償公開すると発表した。
CodeDepotは、2009年に販売開始したソースコード検索システム。既存システムの保守やコードの再利用を支援する。オンラインで公開されているオープンソースのコードも検索可能だ。
ソースコードの構文解析機能も備え、コードやコメントなどを区別したキーワード検索が可能。クラスや関数定義、関数の呼び出しなどの構文を考慮した検索もできる。
類似したコードの検索も可能で、クローンコードや類似バグ発見にも役立つという。検索可能なプログラム言語は、Java、C/C++、C#、VB.NET、SQL。GitやSubversion、CVS、IBM Jazzといったバージョン管理システムにも対応する。
SRAは、1987年からGNUプロジェクトを支援。オープンソースのデータベース管理システム「PostgreSQL」の開発コミュニティーに参画するなどOSSに携わってきた。
同社は、2017年11月に創立50周年を迎えたことで、CodeDepotの基本機能に関わるソースコードの公開を決定。オープンソース化を通じて、CodeDepotの改良を重ねたい考えだ。なお、同社は商用版のCodeDepotも引き続き販売する。
関連記事
- JellyWare、Web Bluetooth APIのラッパーライブラリ「BlueJelly」を無償公開
JavaScriptのみでBLEアプリを開発できるライブラリ「BlueJelly」が公開された。Web Bluetooth APIを活用し、JavaScriptを使ったWebアプリ開発の知識があれば、比較的簡単にBLE対応アプリを開発できるという。 - ソニーがディープラーニング統合開発環境「Neural Network Console」クラウドサービス版を無償公開
ソニーは、ディープラーニング統合開発環境「コンソールソフトウェア:Neural Network Console」のクラウドサービス版をオープンβ版として無償公開した。ニューラルネットワークの設計や学習、評価などをWebブラウザで可能にする。 - 既存の技術を「さらに高速化」――ヤフー、ネット広告向け機械学習技術を無償公開
ヤフーは機械学習技術「AnnexML」をオープンソースソフトウェア(OSS)として公開した。ユーザーのサービス利用情報とクリックした広告の組み合わせを学習し、ユーザーに対してクリックされやすい広告を高精度で予測する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.