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タイプミスをゼロにするのは不可能? VBAコーディングを速めるツールとは脱初心者! 1歩先を行くExcel VBA開発者のススメ(3)(2/2 ページ)

どんな上級プログラマーでも、タイプミスをゼロにできないまでも、「素早く正確にコーディングできる」能力を持っています。その能力を下支えする、マスターしても損のないVBEの機能を紹介します。

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■自動メンバー表示が使えるようにコードを書く

 自動メンバー表示ですが、少しだけ弱点があります。

 次のオブジェトで括弧内でインデックスを指定した場合については、その後にピリオドを打ってもメンバー候補が表示されないのです。

  • Worksheets(Index)
  • Sheets(Index)
  • Cells([RowIndex],[ColumnIndex])

 いずれも使用頻度が高いので、自動メンバー表示に候補が表示されないことが少々厄介に感じるかもしれません。ただ、この事実を知ってさえいれば、対策が打てるというものです。

 例えば、次のような2つのコードがあります。どちらが楽に打てるでしょうか?

セルの値を出力する一行のコード
セルの値を出力する複数行のコード

 1行のコードのほうが短いですから、楽に打てるコードに見えます。しかし、実際にコードを打ち込む際は「Worksheet(1)」の後、そして「Cells(1,1)」の後はメンバー表示が使えませんので、その部分は地道に手で打つ必要があります。

 一方で、後者のコードは3行あります。ですが、Worksheetオブジェクトを変数にセットすること、またCellsではなくRangeを使うことにより、全般的にメンバー表示の機能が使えます。実際にコードを打ち込む時間はそれほど長くはなりませんし、タイプミスも減るでしょう。

 このように、楽にVBAを扱う上では、なるべくメンバー表示が使えるようにコードを書くということも、意識しておくべきなのです。

 まさに、急がば回れ、ですよね。

書籍紹介

ExcelVBAを実務で使い倒す技術

ExcelVBAを実務で使い倒す技術

高橋宣成著
秀和システム 1,800円

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