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前世とのDiffを取ったら、改行が1つ多かった今生IT用語解説系マンガ:食べ超(129)(4/4 ページ)

その昔、お坊さんはみんなありがたいDiffを取りに天竺へ行きました。※皆さんご存じかとは思いますが、本作はフィクションです。

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社長「私のDiffを取ってほしい」わたし「おっしゃる意味が??」わたし「ごわっ」社長「昨日飲み過ぎて今朝起きたらこうだったのだ」わたし「なるほど。ではないです」荒木さん「そもそもどちらかが偽物なのでは」社長「どちらも本物なのだっ!!」わたし「Diffを取ったらどうするんですか」社長「マージする!やり方は分からんが」マルコフ君「Diffって何なんすか?」わたし「こんな状況だけどマルコフ君にはDiffの重要性を教えなくちゃね」Diffという機能のなかった時代には、人々は差分を取るのにとても苦労していました。紫式部も悩まされたといいます。当時はかな入力が主流古代エジプトにはヒエログリフ文書の差分をとる神官がいたと考えられています。マルコフ君「何か楽しそうっす」おばあちゃん「19世紀には英国のバベッジ卿が差分を取るための機械を設計したけれど未完成に終わったの」マルコフ君「なるほどっすね」
社長「これからは○○だ!」「これからは△△だ!」わたし「朝令暮改タイプの人のDiffを取れたらけっこう便利かも……」おばあちゃん「ドッペルゲンガーが発生したときにDiffをとる技術は米軍を中心に研究が進められてきたのよ」おばあちゃん「これがその機械!」わたし「ヤバい」社長「必然性がなさそうな苦痛〜〜ッ」Diffが取れました。わたし「差分だけで十分社長っぽいのは個性故でしょうか」わたし「共通部分薄っ!!」社長「つまり私という存在は多様性のカタマリであり、うんぬん」わたし「一貫性に甚だしく欠けるだけなのでは」社長「これからは差分だけで経営していこう!」その後社長は何度もマージに失敗しましたが、それはまた別のお話……。社長「酒の量が足りないのかなー」おばあちゃん「もっと高いのになさい」

筆者プロフィール

倉田タカシ

倉田タカシ

イラストレーター、マンガ家、文筆業、Web制作業。

著書「母になる、石の礫【つぶて】で」(早川書房)

河出書房新社『NOVA2』『NOVA10』、東京創元社『量子回廊』に短編を収録。共作Web企画『旅書簡集 ゆきあってしあさって』に参加中。

http://yukiatte.tumblr.com/



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