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AI応用のチャットbotで外国人観光客を案内、FKAIRと京都府南丹広域振興局が実証実験開始:収集データをマーケティングや行動分析に利用する
FKAIRと京都府南丹広域振興局は、チャットbot「Kyoto Guide ENA」の実証実験を開始する。外国人観光客に向けて、「近くのおみやげ屋はどこ?」「保津川下りへの行き方は?」といった質問を英語で入力すると、的確に回答する。
FKAIRと京都府南丹広域振興局は2018年3月1日、チャットbot「Kyoto Guide ENA」の実証実験を開始すると発表した。
FKAIRは、AI(人工知能)技術を利用した自然言語処理や音声認識などを手掛けるスタートアップ企業。同社が開発したKyoto Guide ENAは外国人観光客が対象で、「近くのおみやげ屋はどこ?」や「保津川下りへの行き方は?」などの質問を英語で入力すると、的確に英語で回答する。また、京都観光や気象状況などに関する情報も教えてくれる。
スマートフォンやタブレット端末、PCなどからKyoto Guide ENAのWebサイトにアクセスすることで無償で利用できる。今後は、日本語や中国語などへの対応や音声入力、発話機能も順次実装する予定だ。
今回の実証実験の狙いは、チャットbotから収集したユーザー情報をAIで解析し、マーケティングや行動分析に利用することだ。施設の混雑状況を予測するAIへのデータとしても活用するという。
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