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上下水道設備の障害予兆検知と原因特定を迅速化 Oracle Cloudを活用――メタウォーターと日本オラクルがPoCを実施

メタウォーターが、自社の上下水道設備の管理・監視サービス「ウォータービジネスクラウド(WBC)」の付加価値向上に向け、Oracleの分析・可視化サービス「Oracle Analytics Cloud」などを採用し、PoCを実施。設備関連データを分析して、障害の予兆検知と原因特定を迅速化する。

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 水環境分野の総合エンジニアリング企業であるメタウォーターは、日本オラクルの協力のもと、自社の上下水道事業者向けの水処理施設運営・管理サービス「ウォータービジネスクラウド(WBC)」に蓄積されたデータの活用に関する実証実験(PoC)を2018年3月1日から開始した。データの分析/活用基盤として、Oracleのビジネスアナリティクス「Oracle Analytics Cloud」とデータベースクラウド「Oracle Database Cloud」を活用する。

 メタウォーターが2011年に開始したWBCでは、上下水道事業者向けに、上下水道施設における機器の広域監視や保守点検などに関するさまざまなサービスを提供。今回、各種装置・設備の障害に対する予兆検知と、柔軟かつ迅速に原因を特定できるサービスの実用化に向け、PoCを実施する。

 WBCに蓄積された点検、監視、設備に関するデータをOracle Database Cloudに集約し、Oracle Analytics Cloudで天候や降水量などの気象オープンデータとの相関関係などを可視化、分析することで、障害の予兆検知と原因特定を可能にする。

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本事例のサービスイメージ図

 障害アラートが発生した場合は、実際の対応結果のデータとともに保持し、傾向を分析することで、現場判断のためのナレッジ蓄積につなげる。

 また、障害発生情報を地図上に正確にマッピングしていくことで、設備の地域特性に関する傾向も分析できる他、通信機器や監視機器の設置に関する情報(設置日、交換日、製品バージョンなど)を増やすことで、機器ごとの特性分析や故障予測から未然予防といったデータ活用を実現するという。

 なお、PoCの実施に当たり、日本オラクルのコンサルティングサービスがWBCのデータ構造を理解し、効果的な相関関係の可視化を提案。他社サービスを活用し、オラクルのクラウドと連携できる全体のアーキテクチャ構想も支援した。

 メタウォーターでは、2018年3月中にPoCを完了する予定としている。

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