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AWSの「大阪ローカルリージョン」とは何か、日本法人が説明:「ローカル」リージョンと呼ぶ理由
Amazon Web Servicesが2018年2月13日に開設した「AWS大阪ローカルリージョン」が「ローカル」リージョンと呼ばれるのは、通常とさまざまな点で異なる、特別なリージョンだからだ。これについてアマゾンウェブサービスジャパンが説明した。
アマゾンウェブサービスジャパンは2018年3月15日、Amazon Web Services(AWS)のインフラについてのブリーフィングを実施した。この中で、同社が2018年2月13日に開設した、AWS大阪ローカルリージョンについて説明した。
下の図にも記述されているが、大阪は世界で唯一の「ローカルリージョン」。通常のリージョンとは異なる。
具体的には次の通り。
- 大阪リージョンのみの利用はできない
- 現時点では「アベイラビリティゾーン(AZ)」が1つ
- 大阪リージョンの利用には「事前の申し込みと審査」が必要
- 提供されるAmazon EC2はリザーブドインスタンスとスポットインスタンスで、オンデマンドインスタンスは提供されない
- 提供サービスは、例えば東京リージョンで提供されているものに比べると少ない。Amazon EC2、Amazon S3、Amazon RDSなどのサービスが中心
- 大阪リージョンは、「事前の申し込みと審査」を経て利用可能になった場合でも、通常のコンソール上で操作がアンロックされるわけではない。同リージョン専用のコンソールで利用することになる
一方、データセンターの運用は、他のAWSリージョンと変わらない。セキュリティ関連を中心とした認証も、他のリージョンを構成するデータセンターと同様に取得しているという。
「事前の申し込みと審査」について、アマゾンウェブサービスジャパンの技術本部長、岡嵜禎氏は、「『審査』というよりも、東京リージョンに複数のAZがあり、これを使った障害対策もできるので、大阪リージョンの最適な利用方法について事前に話し合いたい」と説明した。
岡嵜氏によると、大阪ローカルリージョンは、一般的な災害対策よりも、金融機関などのコンプライアンス要件に応えることを目的として開設されている。
このため、サーバなどへの投資は、需要を確実に把握した上で、これに見合うレベルで進めたいということのようだ。オンデマンドインスタンスが提供されない理由も、これにつながってくる。
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