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生産性を可視化するIoT分析サービス、日本電産とセゾン情報システムズが提供開始:データ分析で生産ラインの品質改善を支援
日本電産とセゾン情報システムズは、IoTを対象に品質情報の分析や生産性の可視化を行うクラウド分析サービス「Simple Analytics」の提供を2018年4月1日に開始する。
日本電産とセゾン情報システムズは2018年3月22日、IoT(Internet of Things)サービス事業分野での共同事業として、IoTを対象にしたクラウド分析サービス「Simple Analytics」を同年4月1日に提供開始すると発表した。
両社は、「日本電産が製造現場で構築したデータ分析基盤と、セゾン情報システムズのデータ連携技術を融合した」としており、生産ラインの品質改善や生産性向上のきっかけを素早く発見し「成果を出せるIoT」を実現するという。
Simple Analyticsは、「適合性評価」「システム構築支援」「簡易分析支援」の3ステップを通じて、品質情報の分析や生産性の可視化を行う。
- 適合性評価:アセスメントを含めたコンサルティングサービスを提供する。この段階でユーザー企業のIoTに対する取り組みの課題を明確にする。
- システム構築支援:製造現場への導入を支援する。クラウドサービスの利用の他、異なる機器からのデータ収集やデータ整備を手助けする。
- 簡易分析支援:分析結果の作成を支援する。具体的には、特異点や異常傾向を把握する「標準レポート」機能で、収集したデータを可視化する。
同サービスでは、日本電産が開発、セゾン情報システムズが販売とサポートを担当する。システムの利用料金は、月額10万円(税別)から。両社は、「導入に着手してから1〜3カ月で、IoT投資の可否やどのように取り組むべきかの判断を可能にする」としている。
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