AIやRPAを活用した生産性向上で働き方改革を実現――NECからコンサルサービス「AI for Work Shift Support 構想・企画サービス」
NECは、企業のAIやRPA導入と働き方改革を支援するコンサルティングサービスを開始。NECのコンサルタントやデータサイエンティストが、顧客企業に適した働き方改革の実現に向けた方針策定や構想を支援する。
NECは2018年3月23日、AIやRPA(Robotic Process Automation)を活用した働き方改革を支援するコンサルティングサービス「AI for Work Shift Support 構想・企画サービス」を開始した。価格は100万円(税別)からで、サービス提供期間は最短1カ月から。
このサービスは、NECのコンサルタントやデータサイエンティストが、顧客企業の方針に沿った働き方改革の「方針策定」「現状分析」「改革構想検討」を提案するもの。
方針策定では、同社のAI技術群「NEC the WISE」を活用した500以上のプロジェクトでのAI適用実績を基に、幅広い業務分野でのAIやRPAの適用例を示しながら、顧客企業との共創型ワークショップやトップへのインタビューを通して、働き方改革のビジョン策定を支援する。
現状分析では、多様なワークスタイル(職務特性)をモデル化し、インタビューやデジタルデータなどを活用した調査を実施しながら、現場の実態把握から現場が抱えている問題を抽出する。調査にはPCログなどのデジタルデータを活用し、AIやRPAの活用を見据えた進め方を行うことで、検証や導入フェーズへのスムーズな移行を可能にするという。
構想検討では、ワークスタイルの全体イメージを明確にした上で、AIやRPAの活用に加え、ICTも含めた改革の提言を行い、実現に向けたロードマップを策定する。
なお、業務分野別のAIやRPAの適用例としては、下記のようなものがあるという。
業務 | 適用例 |
---|---|
人事 | 採用活動の効率化、最適な配属、将来性のある人材採用をAIでモデル化 |
総務 | 1〜3年後の健康予測、生活習慣変更の際のシミュレーションをAIで実施。行動変容を支援 |
営業 | 顧客案件データを活用し、AIで見込顧客を抽出し、訪問先を提示 |
経理 | 売上計上の審査にRPAを活用し、残業・ミスの大幅削減と要員配置の最適化 |
調達 | RPAにより派遣契約データから契約更新の一連のプロセスをRPAで自動化 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 遺失物の効率的な管理を支援する「NEC 遺失物管理ソリューション」の最新版 法改正にも対応
NECソリューションイノベータは、落し物や忘れ物(遺失物)の管理を支援する「NEC 遺失物管理ソリューション」の最新版を発表。既存システムとの連携やバーコードによる遺失物管理など、作業効率を向上する機能追加や法改正への対応が行われた。 - NECは「セーフティ分野のプラットフォーマー」になれるか
英ITサービス企業の買収を発表したNECは、これを機に個別SIからプラットフォーム事業者へと転換を図りたい考えだ。果たしてどんなプラットフォーマーを目指すのか。 - NECが英ITサービス企業を700億円で買収、その狙いは?
NECが英ITサービス企業「Northgate Public Services」を買収すると発表。個別SI事業を中心としたビジネスモデルからの脱却や、セーフティー事業のグローバル展開に注力する狙いがあるという。 - PCのサポート窓口にAI活用、24時間対応へ NECがLINEチャットで
NECPCが、NECの個人向けPCのサポート窓口に、AIを使ったLINEチャットを導入。手軽に利用できる24時間対応のカスタマーサービスを提供することで、顧客満足度の向上を目指す。 - ITは進化し続ける、人間はどう進化できるか――NEC・新野社長
「共創」によって、企業のデジタル変革を進めるNEC。全てのものがつながり、AIの普及によって「進化し続けるIT」が当たり前になりつつある今、「人間が進化できるか」が今後の課題になると新野社長は考える。 - 人員削減に踏み込むNECは成長軌道に回帰できるか
NECが2020年度までの新たな中期経営計画を発表した。長らく厳しい経営状況が続く同社だが、果たして成長軌道に回帰することができるか。