作業効率大幅アップ、Windows 10のショートカットキー総まとめ:Windows 10 The Latest(2/2 ページ)
Windows OSには、キー入力で操作が行えるショートカットキーが提供されている。Windows Vista以降、ほとんどが[Windowsロゴ]キーと他のキーを併用するものとなっている。本稿では、Windows 10で利用可能な[Windowsロゴ]キーと組み合わせたショートカットキーをまとめた。
カテゴリーごとのショートカットキー
それでは、カテゴリーごとにどのようなショートカットキーがあるのかを見ていくことにしよう。
デスクトップ関連のショートカットキー
下表は、デスクトップ関連のショートカットキーだ。カーソルキーとの組み合わせによるエアロスナップ機能は、マルチディスプレイ時にウィンドウを移動させるためにも利用でき、比較的利便性が高いので、覚えると作業効率が上がる。
組み合わせるキー | 動作 |
---|---|
[D] | ウィンドウを最小化してデスクトップ表示 |
[L] | 画面ロック/アカウント切り替え |
[M] | 全てのウィンドウを最小化 |
[Shift]+[M] | 最小化したウィンドウを復元 |
[O] | 画面の自動回転のオンオフ |
[,] | ウィンドウを透明化(エアロピーク) |
[↑] | 選択中のスナップされたウィンドウを上半分にする |
[↓] | 選択中のスナップされたウィンドウを下半分にする |
[Shift]+[↑] | ウィンドウを縦方向最大化 |
[Shift]+[↓] | ウィンドウ最小化または縦方向最大化を戻す |
[→] | エアロスナップを使ってマルチディスプレイ間で右方向に動かす |
[←] | エアロスナップを使ってマルチディスプレイ間で左方向に動かす |
[Shift]+[→] | ウィンドウをマルチディスプレイ間で右方向に動かす |
[Shift]+[←] | ウィンドウをマルチディスプレイ間で左方向に動かす |
[Home] | 現在ウィンドウ以外は最小化(エアロシェイクと同じ) |
[Tab] | タスクビュー/正順選択(バージョン1709)、Windows Timelineを開く(バージョン1803) |
[Shift]+[Tab] | タスクビュー/逆順選択(バージョン1709)、無効(バージョン1803) |
[Ctrl]+[T] | 新しいSetsタブを開く*1 |
[Ctrl]+[W] | 現在のSetsタブを閉じる*1 |
[Ctrl]+[Tab] | 次のSetsタブ*1 |
[Ctrl]+[Shift]+[Tab] | 前のSetsタブ*1 |
[Ctrl]+[D] | 新規仮想デスクトップ |
[Ctrl]+[→] | 仮想デスクトップ間の右方向移動 |
[Ctrl]+[←] | 仮想デスクトップ間の左方向移動 |
[Ctrl]+[F4] | 現在の仮想デスクトップを終了 |
[V] | 通知の正順選択 |
[Shift]+[V] | 通知の逆順選択 |
[Ctrl]+[V] | マイ連絡先のショルダータップを開く |
デスクトップ関連のショートカットキー *1 RS5(Windows 10バージョン1809)で利用予定 |
また、ウィンドウを半透明化してデスクトップをのぞき見ることができる「エアロピーク」(タスクバー右端にマウスカーソルを置くのに相当)は、[Windows]+[,]、全てのウィンドウを最小化するのは[Windows]+[M](タスクバー右端のクリックに相当)、アクティブウィンドウを残して他のウィンドウを全て最小化する「エアロシェイク」に相当するのは[Windows]+[Home]だ。
なお注意が必要なのは、Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)からWindows Timelineの導入で[Windows]+[Tab]の動作が変わっていることだ。Windows 10 Fall Creators Update(バージョン1709)までは、タスクリストの順次選択と逆順選択([Windows]+[Shift]+[Tab])だったが、Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)からは、[Windows]+[Shift]+[Tab]が無効になり、[Windows]+[Tab]は、Timelineの起動となっている。
また、次期大型アップデート(RS5)で導入されるSets用に、新たなショートカットキーが追加される予定だ。
タスクバー関連のショートカットキー
タスクバー関連のショートカットキーには、数字キーを併用してタスクバー上のアイコンからアプリやウィンドウを選択するのに利用するものがある。
組み合わせるキー | 動作 |
---|---|
[B] | 通知領域アイコン選択 |
[T] | タスクバーアイコン順次選択 |
[Shift]+[T] | タスクバーアイコン逆順選択 |
[X] | WinXメニュー |
[1]〜[0] | タスクバーN番目のアプリの最初のウィンドウ選択 |
[Ctrl]+[1]〜[0] | d タスクバーN番目のアプリの最後のウィンドウ選択 |
[Shift]+[1]〜[0] | d タスクバーN番目のアプリを新規インスタンスとして起動 |
[Ctrl]+[Shift]+[1]〜[0] | タスクバーN番目のアプリを管理者権限で新規インスタンスとして起動 |
[Alt]+[1]〜[0] | タスクバーN番目のアイコンのジャンプリスト |
タスクバー関連のショートカットキー |
タスクバーの左から順に1、2、3、……、0と数字が割り当てられており、例えば、[Windows]+[1]とすれば、タスクバーの一番左にあるアイコンのアプリを起動するか、起動中ならばウィンドウをアクティブにできる。
[Shift]キーを併用すると、強制的に新規にアプリを起動し、アプリのウィンドウが複数ある場合には、[Ctrl(コントロール)]キーを併用すると、最後に起動したウィンドウを選択できる。アイコンが10個以上あっても、[Windows]+[T]、[Windows]+[Shift]+[T]でアイコンを選択できる。このキーは、マルチディスプレイでも有効で、端のアイコンまでいくと、次のディスプレイにあるタスクバーのアイコンが選択できる。
[Alt]キーを使えば、右クリックしたのと同じく、ジャンプリストが開く。[Ctrl]キーと[Shift]キーを併用することで、アプリケーションを管理者として起動することも可能なので、コマンドプロンプトの利用が多いユーザーはタスクバーにアイコンを登録しておくとスタートメニューでいちいち右クリックする必要がなく便利だ。
タスクバーの通知領域を操作するには[Windows]+[B]を使い、左右のカーソルキーでアイコンを選択する。通知アイコンを省略表示している場合には、下向き矢印を選んで[Enter]キーまたは[Space]バーで開くことができる。アイコンの選択中は、[Enter]キー、[Space]バーで通知アイコンのクリックと同じ動作を行い、[アプリケーション]キーを使えば、右クリックメニューを表示させることができる。キーボードだけで通知領域のアイコンのほとんどを操作可能だ。ただし、アクションセンターや時刻表示のフライアウト(ポップアップ)などは、専用のショートカットキーがある(後述)。
起動関連のショートカットキー
起動関係のショートカットキー関係のキーでは、アクションセンター([Windows]+[A])、エクスプローラー([Windows]+[E])、設定([Windows]+[I])などがある。また、[Windows]+[Alt]+[D]で、タスクバーの時計をクリックしたのと同じフライアウトが表示される。これは、時間やカレンダーを見たいときに便利だ。また、タイムゾーンの設定を行っておけば、2つまでの異なるタイムゾーンの時計を表示できる。
組み合わせるキー | 動作 |
---|---|
[A] | アクションセンター |
[Alt]+[D] | 日付と時刻の表示(トグル) |
[E] | ファイルエクスプローラー起動 |
[F] | フィードバックHubアプリ起動 |
[Alt]+[F] | ランゲージコミュニティを起動(インストール時のみ) |
[G] | ゲームバーオン/オフ |
[H] | ディクテーションを開始*1 |
[I] | 「設定」アプリ起動 |
[K] | [接続]クイックアクション |
[N] | OneNoteの新規ミニノートを開く |
[Ctrl]+[O] | スクリーンキーボードのオン/オフ |
[P] | 「映す」クイックアクション(マルチディスプレイ出力モード) |
[R] | ファイル名を指定して実行 |
[Ctrl]+[S] | Windows音声認識 |
[U] | 簡単操作センターの起動 |
[W] | Windows Ink Workspace |
[X] | WinXメニュー |
[+] | 拡大鏡起動/拡大(+) |
[Ctrl]+[Enter] | ナレーター(音声読み上げ)を起動 |
[Pause] | システムプロパティを開く |
起動関連のショートカットキー *1 RS5(Windows 10バージョン1809)で利用予定 |
[Windows]+[R]は、以前より「ファイル名を指定して実行」のショートカットキーとして著名だが、Cortanaが同様の機能を持つ。使うのなら、他の機能もメニューから選択可能な[Windows]+[X]の方が、有効範囲は広い。
キーボード関連のショートカットキー
言語、キーボード関連のショートカットキーには以下のようなものがある。日本語だと、IME(日本語入力システム)の切り替えに「入力言語/キーボードレイアウト」切り替えの[Windows]+[Space]が利用でき、逆順切り替えは[Windows]+[Shift]+[Space]となる。また、[Windows]+[Ctrl]+[Space]で直前のキーボードレイアウトに戻ることができる。
組み合わせるキー | 動作 |
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[Space] | キーボード切り替え(言語とレイアウト) |
[Ctrl]+[Space] | 前回のキーボードレイアウトに戻る |
[Shift]+[Space] | キーボード切り替え(言語とレイアウト)逆順 |
[.]/[;] | 絵文字パネルを開く |
[/] | IMEの再変換を開始 |
キーボード関連のショートカットキー |
Windows 10の場合、デフォルトで全てのアプリで共通の入力言語/キーボードレイアウトが使われるが、ショートカットキーを使ってキーボードレイアウトを切り替えるなら、アプリごとにキーボードレアウトを保持するように変更した方が使いやすいだろう。
一般的なアプリなら日本語入力が常に有効でも問題はないが、コマンドプロンプトウィンドウを多用するような場合、日本語入力モードになっていると不便だ。
このような場合、Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)ならば[スタート]メニュー−[歯車(設定)]アイコンをクリックして、[Windowsの設定]画面を開き、[時刻と言語]アイコンをクリック、[時刻と言語]画面の左ペインで[地域と言語]を選択、「関連設定」の[キーボードの詳細設定]リンクをクリックする。[キーボードの詳細設定]画面に変わるので、ここの「入力方式の切り替え」の「アプリ ウィンドウごとに異なる入力方式を設定する」をオンにして、アプリごとにキーボードレアウトを保持するように変更する。
なおWindows 10 Fall Creators Update以前の場合、[コントロールパネル]−[言語]−[詳細設定]画面を開き、「入力方式の切り替え」の「アプリ ウィンドウごとに異なる入力方式を設定する」をオンにする。
[地域と言語]画面(Windows 10 April 2018 Update)
[スタート]メニュー−[歯車(設定)]アイコンをクリックして、[Windowsの設定]画面を開き、[時刻と言語]アイコンをクリックする。[時刻と言語]画面が開くので、ここの左ペインで[地域と言語]を選択する。
[キーボードの詳細設定]画面(Windows 10 April 2018 Update)
「入力方式の切り替え」の「アプリ ウィンドウごとに異なる入力方式を設定する」をオンにすると、アプリごとにキーボードレイアウトが保持されるため、ショートカットキーを使ってキーボードレイアウトを切り替える場合の使い勝手がよくなる。
IMEで再変換を行うには[Windows]+[/]というショートカットキーがあるが、動作はIMEごとに異なる他、また対応できないアプリケーションも存在する。MS-IME(Microsoft製日本語入力システム)の場合、変換キーが入力文字のない状態で「再変換」となっており、その動作を煩わしく感じることがある。このような場合に、MS-IMEのキー割り当てを変更して「変換」キーの未入力状態の「再変換」を削除しても、[Windows]+[/]で再変換を行わせることが可能だ。
特殊なショートカットキー
特殊なショートカットキーとしては下表のようなものがある。UWPアプリに関しては、[Windows]+[BackSpace]で「戻る」機能を利用できる。例えば、「Edge」や「設定」で前のページに戻れる場合、このキーの組み合わせが利用できる。また、Windows 8.x用に作られたWindowsストアアプリでは、[Windows]+[Shift]+[C]でチャームメニューが、[Windows]+[Z]でアプリメニューを表示できる。
組み合わせるキー | 動作 |
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[Ctrl]+[Shift]+[B] | ディスプレイドライバーのリセット |
[Y] | Windows Mixed Realityとデスクトップの間で入力切替 |
[BS] | UWPアプリの「戻る」 |
[Shift]+[C] | チャームメニューを開く |
[Z] | アプリメニュー(旧Windowsストアアプリのみ) |
[J] | 利用可能な場合は、Windowsのヒントにフォーカスを設定する |
[F1] | Windowsヘルプとサポート |
[Shift]+[S] | 範囲を指定してスクリーンキャプチャーしクリップボードに保存 |
[Print Screen] | スクリーンショット(ファイル保存) |
[Alt]+[Print Screen] | アプリをゲーム設定してスクリーンショット(ウィンドウ) |
特殊なショートカットキー |
[Windows]+[Ctrl]+[Shift]+[B]には、ディスプレイドライバーの再起動という機能がある。Windows 10では、ディスプレイドライバー内で致命的なエラーが発生した場合に、Windows OSをサインアウトすることなくドライバーの再起動が可能で、このキーはこれを強制的に行わせるものだ。画面表示が崩れるような場合、試してみる価値がある。
画面のキャプチャー(スクリーンショット)のショートカットキーは、[Windows]+[Print Screen]と[Windows]+[Shift]+[S]の2つがあり、前者は、マルチディスプレイを含めたデスクトップ全体をキャプチャーしてファイルとして保存するのに対して、後者は、十字のマウスカーソルが表示され、デスクトップ上の指定した範囲を画面キャプチャーしてクリップボードに保存する(TIPS「Windows 10で画面の範囲を指定してキャプチャーする」参照)。
もう1つWindows OSはゲームバーを表示しているときに、該当アプリケーションのウィンドウのスクリーンショットを撮影することができる。ただし、ゲーム録画の1種として扱われ、保存先はユーザーフォルダのビデオフォルダ(もしくはXbox Live側)になる。
その他のショートカットキーとしては、アクセシビリティ機能、ゲームバー関連、Cortana/検索関連などがある。
組み合わせるキー | 動作 |
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[Ctrl]+[C] | カラーフィルターのオン/オフ |
[Ctrl]+[Enter] | ナレーター(音声読み上げ)を起動 |
[Ctrl]+[N] | ナレーター設定 |
[Ctrl]+[O] | スクリーンキーボードのオン/オフ |
[Ctrl]+[S] | Windows音声認識 |
[U] | 簡単操作センターの起動 |
[+] | 拡大鏡起動/拡大(+) |
[-] | 拡大鏡縮小(-) |
[Ctrl]+[M] | 拡大鏡の設定 |
[ESC] | 拡大鏡の終了 |
アクセシビリティ機能のショートカットキー |
組み合わせるキー | 動作 |
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[Alt]+[B] | ブロードキャストの開始/中断(ゲームモード中) |
[G] | ゲームバーのオン/オフ(ゲームモードのオン/オフ) |
[Alt]+[G] | ゲームモードにして記録開始 |
[Alt]+[M] | マイクのオン/オフ(ゲームモード中) |
[Alt]+[R] | 記録の開始/停止 |
[Alt]+[T] | 記録タイマーを表示(ゲームモード中) |
[Alt]+[W] | ブロードキャストでカメラを表示(ゲームモード中) |
ゲームバー関連のショートカットキー |
組み合わせるキー | 動作 |
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[C] | Cortanaを聞き取りモードで開く(オプション) |
[Q] | Cortana起動 |
[S] | 検索(Cortana) |
[Ctrl]+[F] | ネットワーク探索(ActiveDirectory利用中のみ) |
Cortana/検索関連のショートカットキー |
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