統合脅威管理サービスにサイバー保険を自動付帯、ケイ・オプティコムが提供:補償額は最大1億円
ケイ・オプティコムは、あいおいニッセイ同和損害保険と提携して、SaaS型の統合脅威管理サービスにサイバー保険を自動付帯した。保険の適用範囲を限定することで、保険料を実質無料とした。
ケイ・オプティコムは2018年11月1日、あいおいニッセイ同和損害保険と提携して、「セキュアゲートウェイ【Type2】Plus」の提供を開始した。
これは、ケイ・オプティコムの「ユーティリティ クラウド」で提供している「セキュアゲートウェイ【Type2】」にサイバー保険を自動付帯したもの。サイバー保険の適用範囲を、ユーティリティ クラウド上の情報資産に限定することで、既存のセキュアゲートウェイ【Type2】と同じ価格で提供する。保険は自動付帯なので、セキュアゲートウェイ【Type2】Plusに申し込めば、保険がそのまま適用される。
保険金が支払われる主な事故としては、他人の情報の漏えいや、マルウェア感染による他人の業務の阻害。情報漏えいについては、ネットワーク上に存在する電子情報がネットワークから直接的に漏えいするか、またはその恐れが生じた場合、あるいはネットワークから電子媒体を使って持ち出され漏えいするか、またはその恐れが生じた場合に保険金が支払われる。
損害賠償に対する補償額の上限は1億円。顧客が自己負担する必要がある免責金額は設けていない。
ユーティリティ クラウドは、ケイ・オプティコムが法人向けに提供するSaaS(Software as a Service)型のクラウドサービス。セキュアゲートウェイは、その中のセキュリティ対策に向けたUTM(Unified Threat Management:統合脅威管理)サービスで、「Type1」「Type2」「Type3」の3種類がある。
今回サイバー保険を自動付帯させたType2は、フォーティネットの仮想アプライアンス「Fortigate VM」を利用するもので、ファイアウォール機能やUTM機能に加えて、SSL VPN機能やIPsec VPN機能、アプリケーションコントロール機能などを提供する。
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