Microsoft、「Xamarin」の全APIドキュメントをオープンソース化:docs.microsoft.comにも統合
Microsoftは、モバイルアプリの開発プラットフォームである「Xamarin」の全てのAPIドキュメントをGitHubでオープンソースとして公開した。
Microsoftは2019年5月9日(米国時間)、「Xamarin」について全てのAPIドキュメントをオープンソースとして公開したと発表した。Xamarinは、.NETとC#でモバイルアプリケーションを開発するためのクロスプラットフォームに対応した開発環境。
なお、同社は2019年5月6日にXamarinを.NET Coreや.NET Frameworkと合わせて、.NET 5に集約することを発表している(関連記事)。
Xamarin APIのページを集約
Microsoftは、XamarinのWebページでホストしていた次のXamarin APIドキュメントをdocs.microsoft.comに移行したことも明らかにした。
- Xamarin.Forms
- Xamarin.Android
- Xamarin.iOSとXamarin.Mac
- SkiaSharp
docs.microsoft.comでは、.NETプラットフォーム全体のドキュメントについて、表示や検索、閲覧、ローカライズ、バージョニングといった機能を提供する。ドキュメントをプラットフォームやバージョンで絞り込んだり、名前空間やクラス名、メンバーシグネチャについての正確な検索結果を取得できたりする。
また、Xamarin APIドキュメントのオープンソース化に伴い、Xamarin.Forms APIドキュメントとXamarin.Android APIドキュメント、Xamarin Apple API(iOSおよびMac用)ドキュメント、SkiaSharp APIドキュメントについてそれぞれのリポジトリをGitHubに開設した。
これらのAPIドキュメントはCreative Commons Attribution 4.0 Licenseで公開されており、関連するソースコードはMIT Licenseで公開されている。
Xamarin APIドキュメントは、monoプロジェクトのオープンソースのmdocツールチェーンで作成されている。このツールチェーンは、インラインコードコメントをXMLドキュメントファイルのディレクトリに変換する。ソースアセンブリを更新すると、追加または削除されたクラスやメンバーがドキュメントリポジトリと同期される。このツールにより、エンジニアリングの問題とドキュメントの問題をうまく分離できている。
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