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Microsoft、「Windows 10 May 2019 Update」対応のWindows 10 SDKを公開XAML IslandsやWinUI 2.1などを利用可能

Microsoftは、最新版「Windows 10 May 2019 Update」(Windows 10 バージョン1903)に対応した「Windows 10 SDK」を公開した。

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 Microsoftは2019年4月18日(米国時間)、Windows 10の最新リリース「Windows 10 May 2019 Update」(Windows 10 バージョン1903)に対応した「Windows 10 SDK」を公開したと発表した。

 Windows 10 May 2019 Updateは、2019年5月下旬に正式リリースが予定されており、「XAML Islands v1」や最新の「Windows Subsystem for Linux」「Windows UI Library 2.1」など、開発者向けの新機能を多数提供する。この3つの機能の概要は次の通り。

XAML Islands v1

 XAML Islandsは、デスクトップアプリケーションで使用できるUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)コントロール。今回公開されたSDKでは、UWPコントロールをWPF(Windows Presentation Foundation)、Windows Forms、C++ Win32デスクトップアプリケーションでホストするためのAPIが、正式版となっている。

最新のWindows Subsystem for Linux

 最新のアップデートでは、Windowsからエクスプローラを使ってLinuxバイナリを実行する機能Windows Subsystem for Linux(WSL)が拡張された。wsl.exe内でwslconfig.exeを利用したり、wsl.exeの新しいコマンドラインオプションを使用したりできる。

  • -user,-u:特定のユーザーとしてディストリビューションを実行する
  • -import:tarファイルからWSLにディストリビューションをインポートする
  • -export:WSLからtarファイルにディストリビューションをエクスポートする
  • -terminate, t:実行中のディストリビューションを終了する

Windows UI Library 2.1

 Windows UI Library(WinUI)は、Fluent Designのコントロールとスタイルを使ってWindows 10対応のUWPアプリケーションを開発する際に役立つ。

 最新の正式版であるWinUI 2.1は、こうしたWindowsアプリケーション用の新しいXAMLコントロールを提供する。WinUI APIは、Windows 10の従来バージョンでも動作するので、開発者は、バージョンチェックや条件付きXAMLをコードに含めることなく、最新バージョン以外のWindows 10ユーザーをサポートできる。

最新Windows 10 SDKへのアップデート方法は?

 開発環境をWindows 10 May 2019 Update対応の最新のWindows 10 SDKにアップデートするには、Windows Insider Programのリリースプレビューリングを使って、まずシステムをMay 2019 Updateに更新する。


最新Windows 10 SDKにアップデートしているところ(出典:Microsoft

 次に、「Visual Studio 2017」または「Visual Studio 2019」で新しいSDKを導入する。Windows 10 May 2019 Updateの正式リリース後は、最新のWindows 10 SDKがVisual StudioのデフォルトSDKになる。

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